青白磁銀彩陶筥 松川和弘
青白磁銀彩陶筥 松川和弘作(W8.2×D8.2×H8.2cm)陶筥は、何かを納めるための箱であると同時に、蓋を閉じた瞬間に完成する造形でもあります。開閉という所作が、器を単なる物体から「道具」へと変え、さらに“気配”を生みます。本作は端正な立方体。手のひらにほどよく収まり、香合・小さな菓子器・茶席の小間道具入れ、あるいはジュエリーや印章の収め箱としても、日常と非日常の境を静かに結びます。本作は「青白磁」と「銀彩」という二つの質を、明快に切り替えています。しかし強い対立ではなく、視線は自然に接合部へ吸い寄せられます。それは、蓋と身の境に巡らされた細い線(温かみのある橙金色の輪郭)が、全体を引き締め、同時に工芸としての格を与えているからです。直線であるのに硬く見えず、むしろ呼吸のように柔らかい。立方体という幾何学が持つ緊張感を、青白磁の柔らかな光と、銀彩の揺らぐ肌、そして細線の温度がほどよく和らげています。青白磁銀彩陶筥 松川和弘青白磁銀彩陶筥 松川和弘作(W8.2×D8.2×H8.2cm)――「水の静けさと、銀の気配。立方の中に“光の層”を収める」 Ⅰ 陶筥という器――“しまう”ことで生まれる美 陶筥は、何かを納めるための箱であると同時に、蓋を閉じた瞬間に完成する造形でもあります。開閉という所作が、器を単なる物体から「道具」へと変え、さらに“気配”を生みます。本作は端正な立方体。手…amakido.art高級陶器の専門店【甘木道】高級陶器の専門店【甘木道】。京都・丹波を中心とする現代陶芸作家の一点物を厳選掲載。抹茶茶碗、ぐい呑み・酒器、花入・花瓶、茶道具など、作家物ならではの造形美と釉調の魅力を備えた作品を、詳しい解説とともにご紹介しております。ご自宅用から贈答、収集まで、日々の暮らしと茶の湯に寄り添い、長く愛せる器をお選びいただけます。amakido.art