ある森に人を化かすことが得意な

 

たぬきとキツネがおりました。

 

きつねさんが言います。

 

「たぬきくん。たぬきくん。」


「なんだい?きつねさん。」


「君と私でどちらが人を化かすのがうまいか勝負しようじゃない?」


するとたぬき君は言うのです。


「え~?面倒だよ。」


すると、キツネさんは言いました。


「あ、負けるのが怖いんだ?」


その言葉にカチンときたタヌキ君は言い返します。


「なにぃ?きっと僕の方がうまく化かせるさ!」


「どうかしら?」


「そうさ!じゃあ、なにで勝負する?」


「そうね、じゃあ、もしもタヌキ君が私みたいな美人になってあの人間をだませたら私は負けを認めるわ。」

 

「よしきた。」

 

そう言うと、タヌキ君はとても素敵なキツネさんに変身しました。

 

そして人間の前に出て言ったのです。

 

キツネに変身したタヌキを見た人間はびっくりです。

 

「あ、お前はさっき俺を騙したキツネ!懲らしめてやる!」

 

森に大きな悲鳴が聞こえました。

 

 

「さすがね。タヌキ君。私の負けだわ~。おほほ。」

 

キツネはにやりと笑っておりましたとさ。

 

 

 

 

 

ちゃん。ちゃん。

 

 

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*物語はフィクションです。*


女狐には気をつけましょう。おほほほほほ。

 
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冬の国のまん中に小さなコンテナがあります。

それは春にだけ活動している不思議なコンテナ。

 

いつも春になると

びゅーびゅー小さく音が鳴るのです。

 

音が鳴り始めると

工場周辺から

あたり一面広がるアブラナ畑。
 

いつの間にか冬の国は

春の国になってしまうのです。

 

工場の中では何がおこなわれているんだろう?

 

あるとき、

いたずら好きの妖精のテンちゃんがお母さんに聞きました。

 

「ママ、あの工場では何をつくっているの?」

 
すると、テンちゃんママはこう答えました。

 

「いいかい、テンちゃん。子どもはあの工場に入ったらいけないのよ?」

 

そう言いました。

 

テンちゃんは気になって仕方がありません。

 

ある日、テンちゃんは工場にもぐりこみました。

 

そこでテンちゃんはとてもすごいものを見つけたのです。

 

そこでは

「春の種」をつくっていたのです。

 

「春だ。これを持ち出せば冬の国は暖かくなるぞ!」

 

春を見つけたテンちゃんはそれを持ち出そうとしました。

 

テンちゃんが春を持ち出すと、

それがママに見つかったのです。

 

「あぁ、テンちゃん。何てことでしょう。」

 

テンちゃんママは嘆きました。

 

「どうして、ママ?春の方がうれしいに決まっているでしょ?」

 

テンちゃんが不思議そうにママを見つめるとママが答えました。

 

「テンちゃん。それは来年の春の種よ。今年の春はもう、捲いてしまったわ。」

 

テンちゃんが持ち出したのは来年、

冬の国に来るはずの春でした。

 

「ママ、ごめんね。」

 

そう言いましたが、もう来年の春は来ないのです。

すると、テンちゃんママは言いました。

 

「分かったわ、テンちゃん。まだ、人間の世界の春は蒔いていないからそれを捲いてきなさい。」

 

そうしてテンちゃんは

真冬の人間の世界の春を蒔くことになったのでした。

 

人間の世界についたテンちゃんは早速

春の種を蒔きました。

 

そして、何日も何日も

春が芽吹くのを待ったのです。

 

毎日毎日。寒い風がテンちゃんを襲います。

 

何日たったでしょう。

ついに春が咲きました。

 

太陽が暖かく、小さな花が咲き乱れています。

 

テンちゃんは春の訪れがうれしくて仕方がありませんでした。

 

「ママ、来年もボクが春を蒔くよ。」

 

こうしてテンちゃんは

毎年、人間の世界に春を蒔くことになったのでした。

 

 

ちゃん。ちゃん。

 

 

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*物語はフィクションです。*

 
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「大地。大地。」

 

大地のママは大地を呼びます。

 

「大地何しているの?」

 

「うん。ぼくね。ここにお城をつくってるんだよ。」

 

「積み木のお城?」

 

「うん。それでね。これをずっと大切にここに置いておくのさ。」

 

「だけど、それだと、あなたの寝るところがなくなるわよ?早く片付けなさい!」

 

 

 

 

おしまい。


 

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*物語はフィクションです。*

 

全ての人にとって保存しておきたいものが同程度大切だとは限らない。

永遠に保存したい場所は、同時にその場所の新しい可能性を奪ってしまう・・・。

 

 
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