聖都アルカディア
「どうしたの？」
・・・したくない・・・お祈りも 掃除も・・・・何もしたくない！
「じゃあ お姉ちゃんと何もしないでボーっとしてましょう」
え？ いいの！？
「神はみんなに意識を向いて欲しいだけで 強制なんてしてないわよ」
でも・・・けんりをしゅちょーする前にぎむをはたせってここに来る前に習った・・・
「二つ程 間違いがあるわ」
え！？
「ひとつは 権利はね 主張するものではなく行使するもの」
こーし？
「うん 権利は神様が私達に生まれながらにして与え宿してる意味」
そうなの？
「そうよ 権利を主張するのは悪魔から権限を奪われた民族がする事よ」
本当なの？
「旧文明では支配者層は知ってたけど奴隷階層には学校では半分の事実しか教えて来なかったの」
相変わらず 迦恵莉お姉ちゃんの話はおもしろいや
「そして 義務より権利が上位 義務は神の教えから乖離した人同士の契約に過ぎないわ」
じゃあ・・・お祈りも掃除もしなくていいの・・・？
「勿論 真心がこもってない事に神様は喜ぶかしら」
でも・・・ユダ様に叱られて・・・追い出される・・・
「ちょっと入れ智慧 僕はウロボロスの輪を一巡しました って言うといいわ」
うーん 良く分からない・・・
「話はおしまい 私と芝生の上で寝転んで青空でも眺めてましょう」
いや 迦恵莉お姉ちゃんと話して 何だか楽になった・・・掃除してくる！
「そう 義務感を感じたら すぐに止めてもいいのよ」
うん！ テキトーにサボりながらやるよ
迦恵莉の祝福が上がった！
つづく