待望のピアノ三銃士
今回は「スタインウェイとベーゼンドルファーを用意したので、弾き比べて好きな方を選んでください」という、ピアノ好きにはたまらない企画。
ちなみに、奥に控えているのはベヒシュタイン。
……なんなの、この御三家ショット。このステージに……住ませて♪
スタインウェイとベーゼンドルファーの選択
ピアノ界の王者・スタインウェイだけあって、響きの豊かさや高音のきらびやかさは、弾いていて思わずウットリ。
一方、ウィーンのベーゼンドルファーは、個人的に「鳴らすのが難しいピアノ」という印象を持っていました。
が、今日のピアノは違った。
ベーゼンなのに、弾きやすい!
というわけで、今回はベーゼンドルファーをチョイス。
演奏にはま〜ったく関係ありませんが、真横にスタインウェイのロゴがある、それだけで嬉しくなってしまうのは、ピアノ弾きあるあるでしょうか。
ちなみにピアノはメーカーによって内部構造が異なりまして、
お馴染みスタインウェイ↑に対して、ベーゼン↓は穴が大きくて数も多い。
こういうところを眺めるのも、また楽しい時間です。
生誕50周年イヤー、(たぶん)の締めくくり
生誕50周年イヤーの(おそらく)最後の人前での演奏。
これまでクラシック一辺倒でしたが、今回はディズニー。
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『パート・オブ・ユア・ワールド』(リトル・マーメイド)
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『星に願いを』(ピノキオ)
どちらも、信じる心、夢をあきらめない気持ちを歌った名曲です。
ディズニーということで、衣装もTシャツ。安上がり。
一張羅あるあるですが、左胸にサイズシールが貼られたままでした
(※写真の拡大厳禁w)。
まあ、きっとこのくらいは目立たない……はず。
衣装トラブル、アリエル降臨
実は衣装に関して、ひと悶着ありました。
前日、ミッキーの耳(TDLでみんな付けてるやつ!)を買おうと渋谷のディズニーストアへ行ったところ、
「お取り扱いございません」。
えーーーーーっ。
血迷った私は、なぜかアリエルの金髪ロングのカツラを手に取る始末。
ミッキーはTシャツで済ませて、アリエルだけ全力でいくか……。
ギリギリまで悩んでいました。
でも、ピアノの前に座った瞬間、
「アリエル、舞い降りてきて!」
という謎のスイッチが入り、カツラ着用。
似合っていないのは自覚しています。
むしろ、かなりおぞましかったことでしょう。
でも、会場のみなさんが笑ってくれたおかげで、緊張せず気持ちよく演奏できました。
そして第二の悲劇
ところが、次なる問題が発生。
日頃坊主頭の私が、舞台照明を浴びながらロングのカツラをかぶっていると……
とにかく暑い!
ここでカツラをかなぐり捨てたら、完全にオカマショーだよな……と一瞬ひるみましたが、
『星に願いを』にはまったく関係ない、と腹をくくってカツラをかむしり取ると、
再び会場は笑いの渦。
そうだよね、これじゃ二丁目だよね。
主催者の方も、
「次回、この人にトップを任せるのはどうしたものか」
と悩まれていることでしょう。
感想は「面白かったよ」
いつもなら演奏についての感想をいただくところ、今回は
「面白かったよ」
のオンパレード。
恐る恐る録画データを見返してみましたが、自己評価としては、まあそんなに酷くはない。
……ということにしておきましょう。
トップバッターの特権
トップバッターの何が嬉しいかというと、リハーサルから本番までの時差が少ないこと。
そして「男のコンサート」あるあるですが、上手い下手以前に自分の世界を持っている人ばかり。
準備不足だと、他の人の世界観に飲み込まれてしまうのですが、
トップだと最初の世界観の作り手が自分。
だから意外と緊張しないんですよね。
出番さえ終われば、あとは一曲ごとに変わる世界観を楽しむだけ。これは贅沢。
音が“飛ぶ”ということ
最後は少し真面目な話。
本番を経験するたびに痛感するのが、
「ちゃんと楽器を鳴らさないと、音は飛ばない」
という先生の言葉。
これは小さなレッスン室ではなかなか分かりにくい感覚で、
だからこそ発表会は大切なんだと思います。
同じピアノでも、プロが出す音と、
「日頃、消音で練習してるのかな?」と思える音とでは、
楽器の鳴りがまったく違う。
そして、本番直前に先生に見放されることも、実は大事。
それまで延々と続いたダメ出しが、前日になると
「きっと大丈夫。思う存分弾いてらっしゃい!」
に変わる。
孤独なステージで、一曲を最後まで形にする。
毎回スリリングですが、だからこそやめられないのかもしれません。















