発表会って、なぜか私、トリか最後のほうに置かれがちなんです。
理由はシンプルで、
「音が大きいから後ろの人がかわいそうでしょ」 
……いや、そんな理由で後ろに回されるの、地味に複雑。

もちろん順番なんてどうでもいい日もあるけれど、
心の底から思うことがひとつ。

たまには全員の演奏を聴かせてくれ。

初心者の方の初々しい演奏も好き。
でもね、
キャリア組の演奏もちゃんと聴きたいのよ。

発表会って、
「みんなの成長を共有する場」
のはずなのに、
後半だけ聴いて帰る人もいれば、
前半だけで帰る人もいる。

結果、
“誰がどんな音を出しているのか”が全然見えない発表会  
になりがち。

せっかく同じ教室で学んでいるのだから、
初心者からベテランまで、
全員の音楽をちゃんと浴びたい。

順番の都合で聴けないの、もったいなさすぎる。

 

たまに
“どこから拾ってきたかわからないコピー譜”
を渡されます。

・ページごとにサイズ違う
・斜め
・薄い
・途中切れてる
・なぜか3世代コピー済み

・写メ

しかも、そのまま渡される。

いやいや、
せめて印刷して、順番そろえて!
テープで貼って!
譜めくり地獄を回避させて!

さらに上級編になると、
「これを元に作ってください」
とか、
「YouTube見て耳コピでお願いします」
とか始まる。

さらっと言うけど、
それ普通に“制作案件”なんです。

伴奏者、
ピアノを弾いてるだけに見えて、
裏で編集・復元・採譜・製本までやってます。

 

伴奏って、
「当日ちょっと弾くだけ」
と思われがち。

 

でも実際は、
譜読みして、
合わせを想定して、
かなり練習してます。

 

当然、
スタジオ代もかかる。

もちろん、ピアノの先生にみていただく
レッスン代まで発生。

 

なのに、
伴奏料の話になると空気が止まる。

 

お礼は別にいいんです。

でもせめて、
経費くらいは負担してほしい。

 

さらに時々ある。

「練習室、(グランドより安い)アップライトでいいよね?」

……など指定する。

 

それ、
弾く側が
「今日はそれで大丈夫」
と言うセリフです。


基本的にアマチュアのコンサートは行かない

普段はあまりアマチュアのコンサートには行きません。やっぱり聴くならプロの演奏が聴きたい。それに意外とチケット代も、「ちょっと足せばプロのコンサートの方が安かったかも?」なんてこともあります。

でも友達の出演は別

そんな私にも例外があります。友達が出演するコンサートです。演奏のレベルとかコスパとか関係なし。純粋に応援したいから行く。それに、プロだと簡単そうに聴こえる難所も、「そこ大変だよね!」と分かるのが面白いところです。

活動範囲がおかしい人

男のコンサートには、音大出身ではないのにプロ級の演奏家が何人もいます。下村さんもそのお一人。全国でリサイタルを開いたと思ったら、今度は来日演奏家と共演だとか。活動範囲がおかしい。本当にすごいです。そして、演奏は既にプロ。

そろそろ顔を出さないと…

実は毎回、「行きたい!」と思いながらスケジュールが合わず欠席。気づけば数回連続です。そろそろちゃんと顔を出さないと、「応援してると言いながら来ない人」認定されそう。

次こそは行こう。

 

 

「夏のおすすめ曲特集!」とか見るたびに思う。

……みんな、そんなすぐ弾けるの?

 

実際の大人のピアノ、
季節よりかなり前から動いてます。

 

発表会なんて、
半年~1年がかりも普通。

 

社会人で月2回レッスンだと、
3カ月で仕上げるとしてもレッスン6回。

・譜読み
・音づくり
・暗譜
・タッチの調整
・人前仕様にする

これを6回でやる。

なかなかの圧縮スケジュールです。

 

だから実際は、
春に「冬の曲」を決め、
夏に「来年どうする?」となり、
秋には「来春なに弾く?」が始まる。

 

気分はファッション業界の先取り。

 

世間が夏ソング特集してる頃、
こちらはもう来年の1月用の曲を準備中です。

例年、冬・春・秋に開催している男のコンサートですが、

今年は冬・春・夏に開催。

前半集中し、後半ゆったりなスケジュール。

譜読みの遅い私はすでに次の次の会の準備に入ってますが、

「珍しい曲」「難曲」を準備する方たちってどんな頭の中身なんでしょうか!

 

他の人と比べられたくない、という人もいるけれど、

私は「知ってる曲を弾きたい」タイプなので基本メジャーどころ。

 

今回は

そろそろ梅雨ですね「雨だれのプレリュード」

祭りだ!踊るぜ!「マズルカ」

夏休みじゃい「SUMMER」(久石譲)」

で準備。

 

 

なんとなく、

近代ベヒシュタイン

平行弦ベヒシュタイン

スタインウェイ

とピアノも私のために用意されたような気分。

 

相変わらずへったくそなんですが、

今回は終始アットホームでリラックスした会でした。

 

なんだろう、プログラムの並びが良かったのかなぁ。

4時間の長丁場なのにあっという間でした。

 

 

 

 

ピアノって、なぜかコピー機扱いされがちです。

「これお願い!」
と楽譜を渡される。

 

しかも空気感はだいたい
“はい、今すぐ弾けますよね?”。

 

特に伴奏。

ソロより簡単そうに見えるのに、
実際は
✔ 相手を見る
✔ 呼吸を合わせる
✔ テンポ事故を回避する
✔ 落ちても拾う

むしろ仕事量が多い。

 

しかも音取り。

得意な人は一瞬でやるけど、
苦手勢は普通に1カ月コース。

単音楽器や歌は音が少なくて羨ましい。

 

「ちょっとピアノ弾いて!」

これ、結構難しい。

 

レッスン受けたばかり=弾き込んでいるクラシック。

こっちは頑張って弾いてるんだけど、
途中から周囲の空気が

「おぉ〜!」

「……」

になるの、わかる。

 

真剣に聴きたいわけじゃなくて、
単なるアイスブレイクだもんね。

 

みんなが求めてるのって、
芸術じゃなくて
「知ってる曲」。

 

結局、
・短い
・聞いたことある
・なんか楽しい

この辺が最強。

 

クラシック長くやるほど、
“ちょっと弾いて用レパートリー”
が必要になる不思議。

もっとすごいのがいます。

譜面台の上で普通に消しゴムを使うヤツ。

 

いやいやいや、
譜面台は机じゃない。
消す場所を間違えている。

 

その結果どうなるかというと――

楽器の中に消しゴムのカスが降り積もるという最悪の事態。

 

あまりにひどいので、俺、小型掃除機持ち歩くようになりました。

 

フリクションペンでも使いなさいな。。。

 

続いて登場するのは、
片づけという概念を持たない一族。

椅子は何脚も出しっぱなし。
譜面台は全開のまま。

エアコンや電気はつけっぱなし。

その潔さ、どこから来るのか。

こちらは毎回、
椅子を戻し、譜面台をたたみ、鍵盤も拭いて、
ようやく練習が始まるという儀式つき。

スタジオの平和は“借りる前の状態に戻す”この一手で守られているのに。