大小さまざまなオルガンで、いろんなタイプの演奏を楽しんじゃおうと、１日で5つのプログラムというサントリーホールならではのイベントコンサートです。公演３のオルガンコンサートを聴いてきました。サントリーホールのシンボル的存在のパイプオルガンですが、なかなかその音を聴く機会って少なくて（毎月開催されている無料のオルガンコンサートは平日マチネなので来られないんです）が、お盆休み期間を利用して、たっぷり１日かけてオルガンの魅力を伝えようという企画、アッパレです。今回で６回目になるそうです。
公演３は大ホールで「珠玉のオルガンコンサート」と称した、オルガンソロ／フランク→オルガンがオケの一員として演奏する組曲／レスピーギ、そしてオルガンコンチェルト／プーランクという王道の部。この部だけで盛沢山。オルガンはパイプに空気を送り込むことで音が鳴るので、管楽器や時に弦楽器の音が出せる、という解説でしたが、電子ピアノやシンセサイザーと同様、個人的に「どこが？」です。でも、やっぱり、普段触れることのない楽器についてあれこれ説明されると楽しいのでした。
今回のパンフレットにお名前はないのですが、大活躍だったのが踏めくりストの方。譜面をめくるのかと思いきや、オルガンのストップ切り替えのボタンを押すことでオルガンの音色が瞬時に変えるんです。ソロこそＰブロックのオルガン備え付けの鍵盤を利用でしたが、後半2曲はメインステージにリモートコンソール（リモコン）での演奏。コードが伸びていて電気信号に変えてオルガンに伝えるってことなんですが、どうせ電気を使うのだったら、エレクトーンやシンセサイザーのように音を変えることも自動でできないんですかね？
サントリーホールでオルガンZANMAI！
公演１ オルガン研究所 11:00（10:00開場）～11:50 大ホール
公演２ 手回しオルガンの広間 12:00～12:45 ブルーローズ（小ホール）
公演３ 珠玉のオルガンコンサート 13:30～14:50 大ホール
公演４ オルガンネクスト 15:15～15:45 ブルーローズ（小ホール）
公演５ オルガン×エリザベート 16:30～17:50 大ホール
【プログラム】
フランク：3つのコラール より 第2番 ロ短調
レスピーギ：弦楽とオルガンのための組曲 ト長調
プーランク：オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲 ト短調
【出演】
オルガン：中田恵子
指揮：佐々木新平
管弦楽：ZANMAIスペシャルアンサンブル
コンサートマスター：小林壱成
第1ヴァイオリン：石突美奈／小西健太郎／嶋村由美子／奈須田弦／福田菜々子／藤林麻子／吉鷹梨佐
第2ヴァイオリン：坂井みどり／栗井まどか／杉山優子／松本由梨／三宅音菜／宮澤さやか
ヴィオラ：中村洋乃理／鈴木まりな／永井聖乃／高橋楓
チェロ：羽川真介／今泉晃一／佐藤実樹／三品直子
コントラバス：北村一平／宮坂典幸
ティンパニ：山元風吾
