【ART】写真展「新宿・昭和40年代 熱き時代の新宿風景」@新宿歴史博物館 | てるみん ~エンターテインメントな日々~

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 新宿駅って日本を代表する大ターミナル駅なんですが、階段や通路は狭いし、変なところに柱はあるし、やたらと段差は多いし、天井は低いし、何よりも、利用客数に対してどこもかしこも狭すぎ。毎日のように利用しているものの、イライラしっぱなし。東京駅はその点良くできてるのは何故なんだろうとずっと思ってました。


 昭和40年代はそんな新宿駅が改築され、街並みが生まれ変わった時代。そのころの新宿は今から信じられない位田舎で場末感がプンプン。西口の高層ビル街は一面の浄水場。そして、建物はというと民家を改造したような木造のものばかり。かろうじて、駅前に小田急百貨店(今の小田急ハルク)があって、京王百貨店があるだけで、小田急百貨店の部分はほとんど平屋で東口まで見通せる状況。駅前はだだっ広いバスターミナルがあるものの、使い勝手はいかにも悪そう。


 一方、東口はというと、これまた戦後の傷跡がひどく残っているのと、写真からも空気の悪さが伝わってくる埃っぽさ。歩いている人たちはみすぼらしいし、どこもかしこも人・人・人。まだ発展途上国だった日本は意外と最近までなんですね。そんな状況なもんだから、今のような新宿駅であってもみなさんとっても誇らしげ。とはいえ、当初から乗客の評判は今一つのようでニュースでの街頭インタビューの映像では「わかりにくい」「使いにくい」の声が続出。


 結局のところ、あまりに新宿という街が田舎すぎて、将来的な駅のスケールが想像できなかったみたい。今と違って、海外のターミナル駅を関係者全員がイメージすることも、例え誰かが提案したとしても、理解できなかったんだろうな、とほろ苦い感情がこみ上げてきます。東京駅のように設計をリードする人がいる建築、街を巻き込んだ計画とは大違い。


 そんなわけで、新宿の街づくりもとっても雑多。どことは申しませんが、アジアの某都市の猥雑ぶりのイメージ。今でこそお行儀の良さで評価されることもある日本人ですが、当時はルールは無視して秩序はないし、物騒感満載だし、同じ時代でも銀座の街とも大違い。良くも悪くも、庶民的でアグレッシブな街です。そのおかげ(?)で、反戦運動やデモ、急激な変化の弊害などドラマティックな事もたくさん。オフィシャルな歴史の展示会というとキレイな部分、立派な部分が取り上げられることが多いけれど、ダークな部分をあえて取り上げられているのが新鮮でした。そして、変化の時代は独特の魅力があります。


 とはいえ、今、新宿が再開発やメインテナンスに四苦八苦している中、ほとんど毎日駅を利用し、街を歩いているので「最初の計画は想像以上のスケールで余裕を持つことが大切!」と切に感じてます。政治家や実業家って、スケールあるビジョンとそれを実現する勢いが必要なのかもしれませんね。



【展示内容】
1:変貌 新宿副都心開発 ~消えた街、生まれた街~
2:繁栄 繁華街・新宿 ~にぎわう街、行き交う人びと~
3:潮流 若者文化・新宿文化 ~若者をめぐる文化動向~
4:日常 地域のくらしと日々 ~移りゆく風景、変わらぬ時~
5:記憶 思い出の情景 ~あの日、あの時の新宿~


【会期】
2014年2月8日(土)~4月13日(日)


【休館日】
第2・4月曜日


【会場】
新宿歴史博物館 地下1階 企画展示室


【開館時間】
9:30~17:30
※入館は閉場の30分前まで


【主催】
公益財団法人 新宿未来創造財団 新宿区立新宿歴史博物館


【公式サイト】
http://www.regasu-shinjuku.or.jp/?p=64274