一晩考えて
先輩へ送るメッセージをしたためる
先輩から仕事のお誘いの連絡をいただき嬉しかったことと
退職を気にかけて下さったことへの感謝を述べる
自己都合で退職しておきながら
今度はそちらで働くというのはあまりに身勝手すぎるのではないか?
退職した店舗との繋がりや店長同士の関係上、迷惑をかけてしまうことにはならないか?
自分なりに考えた上で
ありがたいお話ではありますが
先輩と一緒に働くことを諦める決断をしたことを
書き連ねてメッセージを送る
いいんだ
これでいい
これで終わる
メッセージ送信後放心し気づかずにいた携帯電話の着信
先輩からの電話に気づかずおりました
気づいたときは折り返し……に適した時間帯ではなく
翌日に持ち越して電話するも
繋がらず
ようやく声が聞けたのは二日後のこと
元気にハツラツとした口調で話す先輩
懐かしさが込み上げる
メッセージした通りの話をしつつ
仕事については諦める気持ちでいるけれど
心底残念でならないことを伝える
先輩も無理にとは言えないから
残念だけど、もしできるようだったらいつでも声をかけて下さいと仰ってくださって…
ああこれで…
本当の本当にお別れなんだなぁと
寂しい気持ちで電話を切りました
はぁ…
これでいいんだ
私は今の職場で頑張っていくと決めたんだから
もう…
もう…………
もぉ。