最近『白の民俗学へ』 という本を読んでいる関係もあり、
『巡禮SNS』 でシラに関するテーマをt取り上げてきました。

それと同時して白の存在が目につくようになりました。
これは、ちょっと前の話になりますが、
鳥取巡礼 の直後、鳥取県で白い狸が捕獲されたというニュースが流れ注目していました。

その後、In Deepの記事で
グリーンランドで白い烏が撃ち落された というニュースを見ました。
この白い烏と鳥取の白い狸は、アルビノ(遺伝子疾患)ではないそうです。
ということは、そういう種が存在するということになります。
In Deepでは、その後白い鯰が捕獲された 記事がアップされています。

『白の民俗学へ』によりますと、
白の信仰以前に、シラの信仰があったと説きます。
もともとのシラ信仰に白の字をあてたとうことです。
これが白山信仰の源流だと考えられますが、
それ以前から、さまざまな所でシラの信仰が残っているようです。
シラカミ、オシラサマ、そして沖縄あたりにも見られるとか・・・

僕は、このシラ信仰とは、
生と死に関する信仰であり、
その元をシラという異世界から来るものと考えたのだと読みました。
シラは、また再生する世界でもあります。
死と復活というキリスト教の奥義にも通じます。
この生と死に、水という要素が深く関わっているようです。
白山の水とは、そういう存在です。
また、白水といいますが、水の色は白と認識していたのだと思います。

シラの信仰は、胎内めぐりなど、穴蔵からの入出に見立てられます。
これは、イエスの復活やアマテラスの岩戸開きにも通じる思想です。
中身が空の物、例えば舟による補陀落渡海や瓢から生まれる伝説も同じ再生の意味があると説いています。
繭や蛹から成長する昆虫も再生のシンボルとされました。


黒から白へ
そして白が黒になるとき復活があるのかもしれません。
これは、我々の黒髪が白髪になり、
また死して生まれた赤子が黒髪になるのもそういった意味なのかもしれません。

白と黒は、陰陽の太極の色です。
陰が極まれば陽となり、陽が極まれば陰へと反転します。
太極図が寿巴紋と呼ばれ、寿が命を表すのも意味があることだと思います。


しかし、シラが死と再生を意味し
白い生物が現れだしたのなら、
白への反転とは、死へ向かうという意味になるのでしょうか・・・
でも、シラの世界は、死だけでなく生をも生みます。
死の後は再生があり、再生へ反転するための通過が死だとも考えられます。

今世紀最大の天体ショーだと言われたアイソン彗星は、
太陽系に近づいた後、消滅したと考えられていました。
しかし、その後、復活をした そうです。
この消滅と復活を予期した科学者は皆無だったようです。
その経緯も不明で、未知の世界だということです。


シラから繋がるメッセージは、天にも描かれたのでしょうか?
これから、我々は、未知の体験をしていくのかもしれませんね。
もしくは、伊勢神宮や出雲大社が既に再生しているのですから、
我々の生活も反転しだしているのかもしれません。
そろそろ太陽の磁極も反転する時期だと言われています。
太陽が死する冬至までもあとわずか。
その後は生へと向かうわけです。



話題はここまでですが、
いつもの巡礼記は、年内のアップは予定しておりません。
寒いのでどこも出かけておりません。
でも、今、磯城氏を基に原初のヤマトの理解を進めていますので、
これが深まったらダンダノダイラ等、ヤマトの出雲と長谷から巻向あたりを散策してみたいと考えています。

それまでは、古代近江ウォーカー にて地元の散策は少しアップできるかもしれません。

では、今年もあとわずか、
皆様と共に元気で平和に過ごせることを祈っています。