1996年10月第4週(10月27日)記録 KBS 歌謡TOP10チャート

20

BASIS(キム・ウォンジュン), 작별의식(別れの儀式)

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5p

19

김원준(キム・ウォンジュン), Show

92p

18

HA.E.D, 진이(ジニ)

28p

17

김건모(キム・ゴンモ), 미련(未練)

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5p

16

육각수(六角水), 다시(また)

192p

15

이정봉(イ・ジョンボン), 어떤가요?(どうなんだい?)

16p

14

H.O.T, 전사의 후예(戦士の末裔)

11p

13

CLON, 난! (俺は!)

131p

12

신승훈(シン・スンフン), 운명(運命)

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8p

11

일기예보(日氣豫報), 좋아 좋아(好き、好き)

50p

10

Untitle, 책임져(責任を取れ)

42p(2)

9

인순이(イン・スニ), 또(また)

79p(5)

8

TURBO, TWIST KING

175p(8)

7

엄정화(オム・ジョンファ), 하늘만 허락한 사랑(神だけに許された愛)

141p(10)

6

이현도(イ・ヒョンド), 사자후(獅子吠)

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14p

5

성진우(ソン・ジヌ), 너의 얘기를(君の話を)

153p(10)

4

이문세(イ・ムンセ), 조조할인(早朝割引)

32p(2)

3

TURBO, Love is…(3+3=0)

46p(3)

2

Young Turks Club, 정(情)

66p(3)

1

김민종(キム・ミンジョン), 귀천도애(帰天道哀)

175p(6)

 

 キム・ミンジョンが4週連続1位に。これで5週連続1位で

ゴールデン・カップも確実…と思われていたが、韓国では

この曲を巡ってPC通信から火が付き大騒動になり…。

詳しくは次回。

 

 シン・スンフン5集とキム・ゴンモ4集から、それぞれ第3タイトル曲

の『運命』、『未練』が20位以内にチャートイン。春先から話題に

なっていたこの2大巨頭の直接対決が年内いっぱい続いたこと

から、この頃の人気がいかほどだったかよく解る。

 

 二人とも第1タイトル曲から第3タイトル曲までほぼ同じタイミング

で活動し、アルバムの売り上げ枚数と第1タイトル曲の反応は

キム・ゴンモが上回ったものの、第2・第3タイトル曲のヒット具合と

アルバムのクオリティでは正直シン・スンフンの方が良かった

ので、見事な引き分け…と言えるだろう。

 

 20位に入ったのはBASIS。女性2人、男性1人の珍しい

組み合わせのグループだが、その男性メンバーチョン・ジェヒョンが

(作詞)作曲編曲を担当する、アイドルではない自作自演の

ポップグループ。

 

 秋冬にピッタリな、ハーモニーが活きる悲しい曲調の、

この『작별의식(別れの儀式)』、そして第2タイトル曲の

『좋은 사람 있으면 소개 시켜줘(いい人いたら紹介してよ)』が

ヒット。後者は後にコ・ホギョンなどにもカバーされ、

長くカラオケの定番曲として人気を集めている。

 

 

 チョン・ジェヒョンは96年、ソ・ジウォン(この年に死去)の

『(僕の涙を集めて)』も1位を獲得。後にはソロ活動だけでなく

オム・ジョンファのアルバムプロデュースも担当したりと、

高い音楽的才能で長く活躍するミュージシャンになった。

 

 その2人を飛び越えて、10位以内に入ってきたのが元DEUXの

イ・ヒョンド初のソロアルバムから。DEUX解散、そして

キム・ソンジェのソロアルバムデビュー直後の死亡事件、

Roo’ra 3集のプロデュースを経て、満を持して発表した『獅子吠』。

 彼お得意のVocoderをイントロから駆使したニュージャック

スウィング。とにかくこの96年後半は、当時日本のメジャー

音楽シーンでは余り聴けなかったアレンジやリズムの作品が

次々登場し、新曲を聴く度に新鮮な感動があった。

 

 

 洋楽をそのまま持って来すぎ…との批判もあったが、DEUX、

イ・ヒョンドが本格的に日本で活動していたら面白い反応が

あったんじゃないだろうか…。