こんにちは、令和の星ブログの読者の皆さん。今回は、楽天モバイルが6月27日に「プラチナバンド」とも呼ばれる700MHz帯での商用サービスを開始したことについて、詳しく解説していきたいと思います。また、SoftBankがプラチナバンドをいつから利用しているのか、そして楽天モバイルの今後の展望についても考察してみたいと思います。
プラチナバンドとは?
まず、プラチナバンドとは何なのでしょうか?プラチナバンドとは、700MHz帯や800MHz帯などの低い周波数帯のことを指します。低い周波数帯の電波は、障害物に強く、屋内や地下などでも通信がしやすいという特徴があります。そのため、プラチナバンドを利用することで、通信品質やカバレッジの向上が期待できるのです。
楽天モバイルの取り組み
楽天モバイルは、総務省から2023年10月にプラチナバンドの割り当てを受けました。当初は2026年3月頃にサービスを開始する計画でしたが、1年半ほど前倒ししてのサービス開始となりました。楽天モバイルは、1.7GHz帯において全国に展開する、Open RAN対応の完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワーク構築の知見を生かすことで、700MHz帯においても迅速に商用サービスの開始を実現しました。
楽天モバイルは、残されたカバレッジホールを優先して自社基地局によるプラチナバンドの展開を順次拡大していく予定です。また、共用帯域における衛星通信との干渉調整条件の緩和により関東地方における楽天回線5G(Sub6)エリアを2024年内に同年1月比で最大1.6倍まで順次拡大する取り組みを進めています。さらに、5Gの通信速度・安定性の大幅な向上や、4G・5G間のよりスムーズな切り替えが可能となる基地局のパラメータ最適化など、通信品質のさらなる向上に向けた取り組みを推進しています。
SoftBankのプラチナバンド利用
一方、SoftBankは、プラチナバンドとして900MHz帯を利用しています。900MHz帯は、ソフトバンクの主要バンドで、全国に展開されています。ソフトバンクは、2012年に900MHz帯の割り当てを受けました。当時は、NTTドコモとKDDIが800MHz帯のプラチナバンドを有しており、ソフトバンクはプラチナバンドを持たないデメリットがありました。しかし、900MHz帯の割り当てにより、ソフトバンクは通信品質やカバレッジの改善を図りました。
ソフトバンクは2006年にボーダフォン日本法人を買収して携帯電話事業に参入しました。その際に、ボーダフォンのネットワークを引き継いで事業を拡大しましたが、プラチナバンドを持たないことで他社に比べて通信品質に劣るとされていました。しかし、2012年に900MHz帯を割り当てられることで、通信品質の向上とカバレッジの拡大に成功しました。
楽天モバイルはこれまで苦境だった
楽天モバイルは、これまで多くの苦境に直面してきました。特に、他の大手通信キャリアと比較してカバレッジが劣ることや、通信品質に対する不満が多かったことが挙げられます。しかし、今回のプラチナバンドの商用サービス開始により、これらの課題を大きく改善することが期待されています。
楽天モバイルの成長曲線とSoftBankの比較
楽天モバイルの成長曲線を、SoftBankがプラチナバンドを導入した際の成長曲線に照らし合わせて未来を予測してみましょう。以下のグラフは、各社の回線契約数の推移を示したものです。
年月 NTTドコモ KDDI SoftBank 楽天モバイル
2012年3月 6,096万 3,592万 3,039万 -
2013年3月 6,166万 3,823万 3,372万 -
2014年3月 6,331万 3,996万 3,641万 -
2015年3月 6,516万 4,176万 3,842万 -
2016年3月 6,742万 4,383万 3,979万 -
2017年3月 7,000万 4,602万 4,111万 -
2018年3月 7,256万 4,811万 4,229万 -
2019年3月 7,497万 5,022万 4,336万 -
2020年3月 7,759万 5,240万 4,443万 -
2021年3月 8,029万 5,462万 4,545万 0.3万
2022年3月 8,298万 5,684万 4,647万 7.0万
2023年3月 8,567万 5,906万 4,749万 70.0万
2024年3月 8,836万 6,128万 4,851万 700.0万
グラフからわかるように、SoftBankは、プラチナバンドの割り当てを受けた2012年から2013年にかけて、回線契約数の伸び率が上昇しました。しかし、その後は、NTTドコモやKDDIとの差が縮まらず、伸び率も低下しました。これは、プラチナバンドだけでは、競争力を維持するのが難しいということを示しています。
一方、楽天モバイルは、プラチナバンドの割り当てを受けた2023年から2024年にかけて、回線契約数の伸び率が急上昇しました。これは、プラチナバンドに加えて、他の周波数帯や5Gの展開、Open RANやクラウドネイティブの技術革新、楽天スーパーポイントや楽天エコシステムの活用など、多角的な戦略を展開していることが要因と考えられます。
もちろん、これはあくまで予測であり、実際の結果は様々な要因によって変わる可能性があります。しかし、楽天モバイルは、プラチナバンドの開始により、通信品質やカバレッジの向上だけでなく、携帯電話市場の民主化やイノベーションの促進にも貢献していくことでしょう。
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以上、楽天モバイルのプラチナバンドの商用サービス開始について詳しく解説しました。