こんにちは、令和の星ブログの管理人です。今回は、年金の繰り上げ受給について詳しく解説します。年金の受給開始年齢を60歳に繰り上げることのメリットとデメリットをシミュレーションを交えながらお伝えします。
はじめに
年金の繰り上げ受給とは、本来65歳からもらえる老齢基礎年金と老齢厚生年金を、60歳以降からもらえるようにする制度です。ただし、繰り上げ受給すると、1ヶ月ごとに0.4％、1年で4.8％の減額があります。例えば60歳で繰り上げ受給を始めると、年金額は24％減額されます。
繰り上げ受給の仕組み
年金の繰り上げ受給は、老齢基礎年金と老齢厚生年金を同時に行う必要があります。一度繰り上げ受給を選ぶと、元に戻すことはできません。繰り上げ受給の選択は慎重に行う必要があります。
実際の損益分岐点
60歳から繰り上げ受給する場合、65歳からの受給と比べて損益分岐点は約81歳となります。しかし、これは額面ベースでの話です。実際には、税金や保険料の影響を考慮すると、損益分岐点はさらに先に延びる可能性があります。手取りベースでの損益分岐点は約86歳、物価上昇を考慮すると96歳に達することもあります。
繰り上げ受給のメリット
健康なうちに年金を受け取る:
健康寿命が平均寿命よりも短いため、健康なうちに年金を使うことができます。
節税効果:
年金の額面を減らすことで、所得税や住民税、社会保険料の負担を軽減できます。
物価上昇に対応:
早く受け取るお金の方が将来の価値が高いため、物価上昇に強いというメリットがあります。
資産運用:
早く受け取った年金を資産運用に回すことで、福利効果を利用して資産を増やすことができます。
年金の改悪リスクに備える:
将来的に年金制度が改悪されるリスクに対して、早めに年金を受け取ることで備えることができます。
注意点
失業給付との併用:
繰り上げ受給中に失業給付を受けると年金が停止されるため、タイミングに注意が必要です。
働きながら受給:
老齢厚生年金と月給の合計が50万円を超えると減額されるため、働き方の調整が必要です。
障害基礎年金との併用不可:
障害基礎年金を受け取る可能性がある場合、繰り上げ受給を選ぶと不利になることがあります。
遺族年金との併用不可:
夫が亡くなった場合、遺族年金と繰り上げ受給は併用できないため、注意が必要です。
まとめ
年金の繰り上げ受給には多くのメリットがありますが、デメリットや注意点も存在します。自分の健康状態や家族構成、経済状況を考慮しながら慎重に選択することが大切です。
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