なめがた文庫の新しい本の紹介
眠くなるつもりで読み始めたら、面白くなってついつい最後まで読んでしまった。
作者は司馬遼太郎。
1992年発行の雑誌に断続的に連載されたエッセイを一冊にしたもの。
- 草原とはモンゴル高原のこと。
- どこ? モンゴル高原って
- 草原の記 (新潮文庫)/新潮社
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ついつい読んでしまったのは、ウランバートル(モンゴルの首都)で司馬さんの
案内役をしてくれた過酷な運命を生き抜いてきたツェべクマさんという女性のこ
とが大きい。
騎馬民族の一員であるツェベクマさんは、シベリアのバイカル湖近くで生まれ、
ロシア革命の余波を受けて両親と共に満州国周辺の草原に逃れ、ロシア国籍
から満州国籍になった。
その後、草原に中国共産党がやって来たので中国籍に。
そこで連れ合いみつけ、女の子が生まれた。
そして文化大革命。同じ少数民族である夫は日本に留学し文化的な活動をして
いたことで拉致され、行方が分からなくなる。
命の危険を感じたツェベクマさんは一人娘を連れて、中国を脱出。
つてを頼りにモンゴルのソ連大使館に駆け込む。
しかし、ビザは発給されなかった。
それでもホテルでの仕事を見つけてくれた。
そこは外務省の管轄だったので、無国籍を選んだツェベクマさんも自立するこ
とが出来た。
ロシア語、中国語が役に立ったが、大きく影響を受けた日本語を生かす機会
はなかった。
夫君との最後や彼女の生き方に大きな影響を与えたという日本人の女性。
それに戦争や」政治に翻弄されたたくさんの人々。
それよりなにより、人影はまばらで空と草しか見えない広大な草原の物語は
ツェベクマさんを物語を混ぜながら、騎馬民族のルーツから始まり世界中を
駆け巡る。
文庫のおばちゃん、おかげで今日は寝不足かも。
ちくちくクラブに来た常連さんに姫だるまを教える。
やっぱり、顔は手強い。
裁断する前の布に顔を刺繍をするのもやっぱり?
もう少し研究が必要。
