なめがた文庫の新しい本
サブタイトルは自伝小説
帯に「夫新田次郎と共に歩んだ日々」とある。
つまり作者は、作家新田次郎の妻であり、この本が発行された昭和56年現在、作者は武蔵野市教育委員長。
大正7年長野県生まれ、敗戦を中国でむかえ三人の子どもを連れて帰国した時の模様を描いた「流れる星は生きている」は戦後のベストセラー。
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そんな作者は、気象庁勤めだった夫が小説を書き始める前に有名になってしまう。
もともとは、引き揚げ後体力が戻らない自分のために書いた遺書。
夫婦にとっては不本意な事態となった。
以後、作者は筆を折る。
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目次
・女学校時代(夜逃げ・恋人ペスタロッチ・中退・結婚拒否など)
・新婚生活(お見合い・新京での二度目の夏など)
・放浪生活(夫、ソ連軍に連れ去られる・物乞い・収容所脱出など)
・夢に見た日本(引き揚げ後の遺症・遺書・グリーン車と普通車など)
・成長した家族達(夫の直木賞受賞・二足のわらじ・娘の結婚・夫の死など)
・あとがき
この本は読みやすく書いてあります。
すすっといきすぎるくらい。
文庫のあるのは、単行本。
唐桟の渋い縞模様の表紙です。
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文庫おばちゃんが「流れる星は生きている」を読んだのは、30年ほど前。
残留孤児の帰国が実現し、帰国後の苦労がドラマになったりした頃。
はじめての生まれたばかりの赤ん坊を抱きながら、赤ん坊はリアルであったが、引き上げの過酷さがピンとこなかった。
そんなとき実家の近所の図書館で読んだ一冊。
一度読むことをお勧め。
残念ながら文庫にはありませんが、興味を持たれた方は図書館に問い合わせてみてください。
今年の曼珠沙華は今が見頃。夏の暑さのせいでしょうか。

