ニール・シャスタマン:著 金原瑞人・市川由季子:訳

小峰書房 2008年


あまがけさんのブログ

ウサギ お・は・な・し ウサギ


3人兄妹の真ん中の主人公は、父親のつとめるプラスチック会社のマネキンをもらって、それを破壊するのが楽しくてしようがないような少年。

自分は、優秀な上と下に挟まれ、家族の中ではまぁいるのかなぐらいの存在だと思っている。

何事でも注目されることもない。

ところは、現代のニューヨークはブルックリン。

家族はどうもイタリア系のようだ。


そんな彼にいつのまにか、そこにいる、いるかいないんだかわからないシュワという少年が、近づいてきていつのまにか仲良くなる。


ちょっとちがう。

主人公は彼を使って、お金儲けをしたり、ときには賭をしたりする。


いつもまにか、おもしろいことをする彼の周りにはひとがいっぱい。

賭は当然エスカレートしていく。

見つからないように○○がでるか、みたいな賭けである。

やらされるシュワも楽しんでやっているみたい。


そんなある日、二人の賭は失敗。

みつかってしまいお仕置きを受けることになる。

お仕置きをしるのは、親や先生や警察ではなく、賭のネタにされた町の大変人。

得体の知れないおじいさん。

14匹の犬と暗い部屋に一人で住む。

卵が窓に投げつけられてからしばらくは、かれのせいでは町内から卵がなくなったという。

このあたりから、もう目が離せない展開。


おもしろいだけじゃない。

NY見物もできるし・・・。

これもまた、少年の成長の物語。


後は人の話より、読んだ方がずっとおもしろい。



ウサギ か・ん・そ・う ウサギ


本の帯とか見ていると、いじめられっ子の顛末どうとかと思ってしまうが、そんな一筋縄ではいかないストーリー。

全部は言えないっていうのはわかるけど、本の内容が誤解されそうなのはどうかな。


装丁がいい。

すっきりしてて。

クリップはキーワード。

効果的。

そのことに気がつくのは、ほとんど読み終わってからだけど。


やはり金原瑞人訳はおもしろい。

作者もだが、出版社もだが、訳者も要チェックです。


この本、私のお楽しみの「訳者のあとがき」がないことが残念。


本編を読む前に読んで、もう一度読み直す。

こんなに文章の意味が明確にわかると言うことが、体験できるのことの珍しい。

だから好きなのに。

今度は付けてね、小峰書店さん。

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潮来市立図書館で借りました。

ボストングローブ・ホープ賞受賞

作者の略歴に誕生年がないので年齢はわからないが、こどもと関わるのが好きとあった。


ウサギ どうでもいいけど、写真は偶然できたニンジンの皮。

ここまで読んでくれてありがとう。