上橋菜穂子のデビュー作。15年ぶりの新装改訂版だそうだ。初々しさが、文章に感じられる。2004年、偕成社発行。
<あらすじ>
環境破壊によって地球に住めなくなった人類が、他の星に移住して200年ほどたった頃のおはなし。人類が住むそれぞれ星は、快適な空間になっていて、よく人も物も管理されていた。
主人公の少女は、実験的に残されていた異星人の子孫であった。代々家族は身を守るため、ある特殊な能力をもつかもしれない血筋であることを隠してきた。本人はそのことを知らない。
しかしある日突然、夢の中に現れた過去の記憶と現実を行き来する能力。少女のとまどいは、悲惨な自分の祖先の歴史を知るということでもあった。
人類が移り住んだそれぞれの星の歴史は、人類によって都合良く作り替えられいた。真実を知る家族には、容赦ない当局の手が。助けてくれたのは血筋ではあるが、特殊な能力をもたない従兄弟の少年だった。
作者の本も分類がむずかしいのか児童書の棚にあったり、YAにあったり。この一冊を読むと児童書でいいと思うが、「狐笛のかなたに」を読むとYAである。
しかし、どこに置かれるかで手に取る人がかなり違ってくるわけだから、じつはどうでもいいはなしではない。
萩原規子の「レッドガール」は一般書に入っていたし、あれはYAだと思うけど。大きな本屋さんの専門の人がいて意見が分かれるところなのだから、素人には分類はむずかしい。話の作りや、人物の描き方、文字の大きさなども関係あるのかな?
さらに雑談××××× 87歳になろうとする母は、私の選んだ本をおおかた読んでくれる。しかし「ベルリン1933」はだめだった。あんなに人が死ぬのは読みたくないと。それで昨日は「狐笛・・・」を置いてきた。少し目を通してこういうのがいいといっていた。日本のSFはすくないlねぇとも。