表紙は雪の中を走っていく少年らしい子どもの姿。タイトルの通りの絵。舞台は第2次世界大戦中のポーランド。主人公はユダヤ人の少年。8歳から戦争が終わるまで一人で森と農家を行き来しながら命をつないぐ。
助けられたとき、少年は家族をなくし、自分の本名を忘れ、片手を失っていた。そしてぬけた学校教育を受け、数学の教師になった。第4次中東戦争で片腕をなくし社会復帰した兵士の話を聞き、自分の経験を子どもたちに話そうと思った。現在はイスラエルで暮らしている。
作者もユダヤ人。ポーランドの収容所から解放されたあと、イスラエルに兄弟で移住、物語のモデルと会う。つまりこの物語は実際にあったこと。
ウーリー・オルレブ:作 母袋夏生:訳
岩波書店:発行 2003年
<あらすじ> 第2次世界大戦下のポーランド。ユダヤ人を強制的に囲い込んだゲットーから逃げ出した8歳の主人公のユダヤ人の少年。スルリックは同じような境遇の少年たちと暮らすようになる。割れた瓶のかけらの使い方、泥棒の仕方、ユダヤ人と知られないための行動、森の生活のルール。それでも仲間と離ればなれになり、一人で生きていくしかなくなる。それでも森が秋のうちは・・・。やがて冬が近づく。
あとは読んでください。あまり原始的な生活を余儀なくされる主人公、その工夫はなんだかずっと昔の古代人の、もっと昔の原始人の物語に出てきた工夫や技のようにも見えた。それくらい、過酷。
この後が書けない。