原題は「THE PROMISE」
<あらすじ>
イギリスの北海に面した第2次世界大戦中の港町が舞台。でも今回の主役は、14歳の少年と少女。戦争は脇役。
イギリスは階級社会だから、大きな家に住む工場長の娘に恋をしたのは、彼女にふさわしいとは言えない学校一番の秀才工場労働者の息子。病気で学校を休みがちな少女は、人生の終わりを知っているかのように少年を自宅に招待し、二人は幼い恋人同志になる。
しかし少年には、夢中になることがたくさんあった。たとえば、戦争。おませな少女には、異性との恋愛。どちらも二人にとってはかけがえのないことであった。そして帰する所、二人の恋は自身への愛であった。
途中からは、思わぬ展開が。キリスト教徒がこういうのあり?って感じですが。まぁ、読んでみてください。
ロバート・ウェストール:作 野沢佳織:訳
徳間書店:発行 2006年
イギリスの学校が出てくると、ムチだの罰だの、それに今回分かったことは、上級生の役割。監督生とよばれる優秀な生徒は、下級生への懲罰権をもっているということ。それにしても主人公は、あこがれの女の子の上級生に罰をもらいたいがために、悪さをするといういたずら坊主。
彼の心の中の変化が、本人の考えや行動をあいまいにさせないので、しっかり伝わってきて読み応えがある。こういう生き物なのか、思春期の男の子はということも面白い。
ウェストールの作品の舞台は、彼が生まれた町が舞台になっていることが多い。タイン川の河口の町は、今や懐かしい場所のようになっている。一度いってみたいとこの頃思う。
★ ウェストールの作品は、2009年1月のブログで紹介
