いぬいとみこ:作 山田三郎:絵 理論社:発行 1974年
この本は少し前まで、長いこと閉架書庫に入っていた。閉架図書に入る理由は、本が古くなったり、借りられる数が少ないとき。中国やソビエトなどでも訳されているのに。このことにも、へぇ~とおどろく。
挿絵を見ているだけでもいい。何でと思ってしまうが、小さな図書館では、一度閉架に置かれてしまうとなかなか、外には出られない。それがコーナーに置かれるようになったのは県が「みんなにすすめる1冊の本」のリストに載ったからだ。
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いぬいとみこは、1954年からこの物語を同人誌に発表した。あとがきによると、「幼い子どもは、注意力がつづかないーつまり長い話になど興味をもちつづけることができないー幼稚な存在とみられて、原稿用紙2,3枚のたわいもない幼年童話の横行がゆるされて」という時代に、180ページ近くのながいながい子ども向けの物語を書いた。
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それで、わたしは物好きにもこの物語を、子どもの目線で好きになろうと、声に出して読むことにした。小さい子が聞いてくれていることを想定して間を取りながら、ながいながい物語を読んだ。一日に10分としたら何日かかるかなとか、最初は余計なことを考えていたが、そのうち物語に夢中になってしまい、時間のことは忘れてしまった。でも、子どもが聞いたらわくわくするだろうなと思った。自分で読めたらうれしいだろうなとも思った。
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どんなながいながい物語かって、それは読んでみてください。タイトルの通り、ペンギンのはなし。まだその生態がよく分かっていなかった頃に書いたというのだから、すごい。「冒険すぎで、独立心にとんだルルとそのふたごのおとうとでここおrのやさしいキキの物語です」。さぁ、どうぞ、声に出して読んでみてください。だれかに教えたくなってしまいますよ。