全集3巻「こちらポポーロ島応答せよ」
全集4巻「青いひかりの国」
理論社:発行 1995年
3巻の初版が1970年、4巻の初版が1971年となっていた。絵本には多少興味があったが、児童書を手に取る年頃ではなかったかな。この2作も初めて読んだ。ポポーロの方は、SF?って感じだけど、構成がごちゃごちゃしているようにに感じた。登場人物たちの命名とか、キャラクターとかぴんと来ないところが多かった。編集者のあとがきを読んでそうなんだという感じ。
4巻の「青い光の国」のほうがしっくり読めた。作者は山登りが趣味だったとか。今回も八ヶ岳あたりが舞台。山や藪の中を歩く登場人物たちが生き生きしている。木々の間を自在に飛び歩く?言葉を話さないふき子という少女。それに牛飼いの二人の少年。蜘蛛を使って虫退治をする近くの馬牧場の弥助というおじいさん。なぜかちょい役の登場人物まで、みんなが蜘蛛を見つけるとおじさんのためにそっと捕らえる。ふき子もまた。
ひとと関わろうとしないように見えるふき子。たいていは自分のやりたいことだけを、気ままにしているように見えるけど。顔が汚れていると弥助にいわれると、そっと草の露で顔を洗う。そんなふき子を牧場のみんなはやさしく見守る。
20年前で1冊2500円の全集は、今は絶版。本当に手に入らない。そういう本を揃えておくのも図書館の仕事か。
