笑って泣いてがこんなに忙しい本に出会ったにはいくつの時だったろう。今回読み直してもやっぱりいい。きっと前に読んだのは村岡花子さんの訳だったと思う。そのあと鈴木義治さんの挿絵の全シリーズが出て、お年玉、小遣いを当てて自分で買いそろえた。何冊かは誕生日とかクリスマスにプレゼントとして買ってもらった気がする。なにしろ夢中だった。本を買うならと内緒で父親から特別に小遣いをもらった思い出もある。(これは40年まえの秘密)
赤毛のアン
ルーシー・モード・モンゴメリー:作 掛川恭子:訳 山本容子:銅版画
講談社:発行1990年
あとがきに1874年生まれの作者が30年近くあとに書いたのが、この本とあった。とすると出版されたのは「あしながおじさん」よりさらに前、ほんとうに古びたところのないお話だ。もちろん馬車に、普段着はお手製と言ったつつましい生活だが。それにしても、この1冊で生地やお菓子の名前を覚えた少女はたくさんいるのではないだろうか。マホガニーの椅子とか壁紙とか、石盤とか。でてくるものみんな素敵に思えて、アンのようにドキドキしていた。それに豊かな自然の描写。名付けられた風景は今でもしっかり記憶にあった。
わたしの中ではおすすめの本の中にある当たり前すぎる1冊だが、学級文庫でももっと子どもたちに話してこの本をすすめればよかったと思う。図書室に行ったときにも、話題になっていなかったように感じる。意図的に本と読み手をつなげることもときには必要だ。そんな役目をするのが、親と子と読書の楽しみを知っている人たちの連携である子ども図書館ではないだろうか。
もしかすると図書館で働けるかもしれない。決まったらそのときはここでも報告しよう。ちょっと、祈るような気持ちでいる。
写真は、裂き編みのやたら編み。大人用のブラウスと子供用のパジャマ、幼児用のスカートなど。つなぎ目をでたまま、ひたすら
編む。同系色なのでうまくまとまった。ただし糸がなくなったのでバスマットが椅子用のマットという長さ。いい風合いになった。これはうれしかった。40年たってもギルバートは素敵だった。