貸し出し専用の本の袋を縫った。麻と綿のしゃり感のある生地を手縫いでちくちく。袋に本の書名を入れようかなと思っている。例えば「リンさんの小さな子専用」みたいな感じ。中に感想メモノートが入っていてもいいななんて夢は広がる。まだ勇気がなくて本がすすめられないくせに。
行ったことはないが、高知子ども図書館のHPにはいつも「本の貸し出し袋を縫うボランティアの募集」が出てる。確かに本を入れるものは、必要である。市民が運動を起こして設立にこぎ着けた子どものための図書館である。大勢の人に関わってもらって運営していきたいという図書館の姿勢を感じる。
家庭文庫をやっていたときには、初めて来た子には「今度は袋持ってきてね」と話していた。 ある時、家庭科で作ったナップザックをしょってきた男の子がいた。その子はうれしそうに自転車で庭を走り回って、ナップザックを見せてくれた。作るときから、文庫の本を入れるつもりだったと言っていた。なつかしいなぁ。すっかりそんなことがあったことを忘れてた。彼ももうお父さん。
自分でも貸し出し用の袋を縫った。本が傷むということもあったが、袋があった方が借りた本のことを忘れにくい。これもわざわざ袋を縫った理由のひとつ。家庭文庫の一番手間は、なんといっても貸した本の回収にあった。
「リンさんの小さな子」は、そっと手渡しで読み継がれて欲しい1冊である。カードを入れて誰かに貸したい。「よかったら、次に貸す方を紹介してください。」なんてね。
借りてもすぐ読めないときは、潔く返す。大切なこと。
上の写真にも写っている表紙のあたたかな絵は、作者のクローデルが描いたものらしい。探してもわからないわけだ。ではまた。