ヴォイス 西のはての年代記Ⅱ

ル・グヴィン:作 谷垣暁美:訳

河出書房新社:発行 2007年


馬 「ギフト」から20年くらい後のお話。オレックは詩人となり、各地の書物を集めている。妻のグライは動物の調教をしながら生活を支え相変わらず思慮深い。が、彼女が連れているのはハーフライオン。二人が旅をするのに乗っている馬もなつかしい2頭だ。

馬 侵略のおかげでヒロインの住む海に面した交易で栄えた都市は、荒れ果てていた。人々は奴隷になるか、隠れて廃墟に住んでいた。道の長の館に住む少女の目線で物語は語られていく。

馬 困難な状況を乗り越えて成長する少女の物語だけではないこの話。虐げられてきた人たちが力を持ったとき、この物語の人々は人類が性懲りもなく繰り返す愚かな行為を繰り返しはしない。この物語が出版をされたのは、2006年アメリカ。作者の現代世界に送られたメッセージの意味を考えずにはいられない