影-小さな5つの話
カニグズバーグ:作 小島希里:訳
岩波書店:発行 2002年
サメの歯海岸 ネッドの話
つかまりやすい人 エイヴリーの話
織物の村で アンバラの話
老人ホームにて フィリップの話
バ-トとレイ ウィリアムの話
これも子ども向けに書かれたのかな? 短編といっても深い5話。主人公は子どもだけど、必ず彼らの成長に必要なよい影響を与える大人たちが登場する。大事なことを主人公たちは、人とのつながりの中で知っていく。いろいろな場面設定がでてきておもしろい。作者がハンガリー系ユダヤ人ということを知った日に、このちいさいけれど、大きな物語を読み終えた。
もしよかったら、「ベルリン」という長編小説を読んでみてください。第一次世界大戦から第2次世界大戦、舞台はハンガリーではないけれど、東ドイツ側のベルリン。世界恐慌の中、自由のために抵抗した貧しい労働者一家の物語。。フィリップの話がわかりやすくなると思います。なじみのある歴史からスタートすることになるので2巻からどうぞ。