モギ ちいさな焼きもの師

リンダ・スノー・パーク:作 片岡しのぶ:訳

あすなろ書房:発行 2003年

キノコ モギというのは韓国では、まともな名前ではないそうだ。主人公モギは、12世紀の焼き物の盛んな村の橋の下に、育ててくれた赤の他人のじいさんと暮らす。孤児と言うだけで村の人たちには、まともに相手をしなかった。だから将来どんな暮らしをしようかなどと考えることもない。でもじいさんは、人の道やせいじつにいきることを生きるすべを教えてくれた。

キノコ そんなモギが、焼きものに興味をもつのは自然なことだった。ろくろを操る親方の腕前に、そして作られた青磁の焼き物の美しさに、モギは惹かれるようになった。ひょんなことから村一番の親方の手伝いができるようになるが、そうした技は親から子へ受け継がれていくものだと言うこともを知る。親方にとって自分は子どもではない、だからろくろを教えてもらえることはないだろう。ずっとこのまま下働きかもしれない・・・。

キノコ 韓国の話なのにアメリカのニューベリー賞をもらえるの?ともったら、作者はアメリカ人だった。でもずっと韓国を舞台にした物語を書いているそうだ。イギリスのカーネギー賞、アメリカのニューベリー賞受賞と帯にあったら、ヤングアダルト作品ではまずはずれはない。構成のしっかりした心に響く物語だから。タイトルや馴染みのない舞台の物語でも大丈夫。それだけの作品に与えられていると思う。本選びの参考に。でも図書館は帯を取ってしまうところが多いからねぇ。これも別の意味で気になる。