太陽の戦士

ローズマリ・サトクリフ:作 猪熊葉子:訳

岩波書店:発行 1968年


ヒツジ この物語の戦士は、ローマ軍団の戦士ではありません。舞台になるブリテン島は、ローマ人がやってくるずっと以前、青銅器の時代。主人公の氏族の少年は、右腕が使えませんでした。12歳になると少年たちは家族のもとを離れ同年代の仲間と暮らし、一人前の狩人つまり戦士となるための訓練を受けます。最後の試練は、オオカミを一人で殺すこと。失敗すれば・・・・。

ヒツジ それにしても、朝日や夕日の描写、影やにおいなどの表現はその部分だけも満足してしまうでき。青銅器の時代の人たちの生活の仕方なども生き生きと伝わってきます。タイトルの太陽の意味は読んでみつけてください。

ヒツジ この物語には、羊飼いを仕事とする混血とよばれる人々やアフリカ系とおもわれる身体的な特徴を備えた人たち、小柄なひとたちなどいろいろな人種や文化を持つ人たちが同じ村で暮らすという設定になっています。ブリテン島の歴史をみるとたくさんの民族がで出入りし、また混血を繰り返しているようですから特別な設定ではないのかもしれません。

 イギリスをアングロサクソン系の人たちの国、言語は英語だけと思いこんでいました。イギリスの紀行文や歴史を読むと知らないことの多さに驚きます。

ヒツジ 一緒に借りてきた「運命の騎士」は、ぐっと時代が近くなって中世の話のようです。