フォトを更新しました。見てね。
ラスト・ドッグ
ダニエル・アーランハフト:作 金原瑞人・秋川久美子:訳 ほるぷ出版
2006年
まるで映画を見ているようなスピード感で読んでしまう。そして映画館を出た後のような読後感。構成もしかり。すべてはラストのために(なにかの映画のコピーにあったような)。それぞれ何の脈絡のない小さなプロットが展開していく。時々不意を突いて画面に出てくるような新聞記事であったり、広告だったり。それが妙に緊迫感を高める。始まった、次は何が来るんだ、このことと主人公の少年の関係は? 読み進めばわかるよ。 じゃ、捨てられた犬のことは? なんで大学の研究者? 犬殺し?
もうよけいなことは考えなくていいから、先へ進みなさい。ひっぱられて読んでいるよう。本なら途中でトイレに立つとか自分のペースで止めたり、続けたりできるけれど。それが映画館で椅子に座って感じ。悪口でもないが、あんまり好きではい。
こういうタイプ、「ゲド戦記」や「ホエールトーク」とどこが違うのだろう。まぁ、比べて読んでください。決してつまらないわけではないし、ここから読書に目覚める人もいるだろう。
ところでアニメの「ゲド戦記」をみて、本といっしょにしないでね。あれば完全に別物。「クラバート」を読んで「ハウルの動く城」の一部を感じるのとは訳が違う。「シュナの旅」に宮崎アニメのその後がたくさん詰まっていることがわかったり、読み比べはおもしろいが、まだまだ。自分で気がついた時がうれしい。小学生だってそうだもの。そんなところを図書館の人たちが、話し相手になってくれるとうれしいのだが。