9月30日、知人に誘われて「地球のステージ3」というコンサートに行ってきました。2時間ほどのコンサートは、紛争や貧困、災害に見舞われた地域のようすを子供達を中心に映像とライブの音楽、そして医師として人びとを支える桑山紀彦さんの語りで構成されていました。スタートは1996年、もう1500回にもなるというコンサート収益金は、NPO「地球のステージ」を通して海外の子供達のために使われるそうです。そして運営は、桑山さんの活動に賛同した大勢のボランティアのみなさん。

 山形から車を飛ばして桑山さんは、やってきました。「山形、福島、茨城ですからそんなに遠くないですよ。実は今日、息子のサッカーの試合があってそれがPK戦で延びてしまったんです。記録係みたいなことをやっているのでその場面を撮らなければならない。スタッフの皆さんには遅れそうだと言うことでご心配をかけました。」 そんなあいさつからコンサートは、ほぼ定時でスタートしました。家族連れの多い満席の会場からは、暖かい拍手。

 「今回はちょっと内容が難しいかもしれません。わからないことや読めない文字ががあったら、ここでお家の人にきいていいですよ。」 舞台中央に大きな画面。テーマごとに桑山さんが撮った映像と自身の語り、そして自作の歌。それらはみんな桑山さんが見聞きし、実際に体験したことでした。ケニアの温暖化とマサイ族の自立、スリランカ津波からの復興、終わらない紛争では紛争がなぜなくならないか、国家と個人では国家体制の崩壊そして独立、虐殺された父親の死を受け入れる人びととそれを援助する人たち、そして自己改革では人と人のつながり。

 地元山形県の病院の勤務医として働くかたわら、世界中をボランティアとして飛び回り、そして堅く言えば開発教育系プログラム「地球のステージ」でメッセージを発信し続ける桑山さん。「自分が不注意でケガをしたとき、外国で手当を受けようとした自分に同僚がここでいいじゃないか、俺が治療する。なんで他の病院に行くんだ。この国の人にはこの病院しかないんだぞ。そのとき自分はなんて言う自己中心的なやつなんだと恥ずかしかった。」と話してくれました。最後のテーマ、自己改革のしめくくり。

 曲の前奏の合間に水を飲み、舞台の端でギターにバイオリン、そしてヴォーカル。ほとんど一人で歌い、語ったステージでした。大きなテーマは変わらないけれど、構成はそのたびに変えているようでした。お近くでコンサートがあったときは、ご家族連れでどうぞ。