➡️栗色の告白
切ない顔で言う君を、
思わず僕は、抱き寄せてしまった。
どうして、首を横に振ってくれないんだ。
諦めるために、告白したのに。
そりゃ、そう、か…良い子だもんな。
良い彼氏さんだといいな。
と、ちょっと強がってみる。
だけれど、
ズルズルと、傷心するのは好きじゃない。
傷んだ心に、踏ん切りをつけよう。
そう強がって、僕は、
フラれるために、
君に、告白をした。
その、はずだった。
けれど、君は、、、君も、
僕のことが好きだったと、言う。
なんで…今になって言うの。
今にも泣き出しそうな顔の、君。
綺麗な栗色の髪が、
とても、愛おしく見えた。
雨蛙