現在、2歳の息子、甘えんぼ将軍。

2歳6ヶ月で、自閉症スペクトラムの診断を受けました。2歳1ヶ月から、療育に通っています。


甘えんぼ将軍は、1歳半を過ぎて2週間頃に、1歳半検診を受けました。


その当時は、言葉が出ないことが心配なくらいで、「まあ、検診には引っ掛かるんだろうな~。要観察とか言われるかな~」と、考えていた程度でした。



実際は、検診時、問診の先生から紹介状をもらったり、居残りして公認心理士の方と話をしたり…



がっつり引っ掛かりました。



1歳半頃の甘えんぼ将軍の様子

・発語なし

 (1歳5ヶ月の時、1度だけ「バイバイ」と言ったのみ)

・指差ししない、人が指差した方向も見ない

・名前を呼んでも振り向かない

 (1歳2ヶ月頃までは振り返っていた)

・人にバイバイしない

・積み木を積めない

 (そもそも積み木に興味なし。ツナ缶やコーン缶を3~4個積むことはできる。)

・コップ飲みはできない、ストローは可

・スプーンを使おうとはする

 (私が食べ物をスプーンですくって手渡せば、自分で口には運べる)

・理解している言葉は「ちょうだい」「ミルク」くらい

・ミルクを哺乳びんで飲む



ここからは、甘えんぼ将軍の1歳半検診の様子です。

 

歯科健診

まあ、これは普通に終わりました。


1歳半検診の待合室は広く、他の子は遊んだり寝ていたりしていました。

甘えんぼは、待合室のソファに立ち上がり、周りを観察していました。


しばらくはソファにいましたが、歯科健診の部屋からは、子供の泣き叫ぶ声が聞こえていました。

その声が気になったのか、甘えんぼ将軍は、歯科健診の部屋の前に行きました。


歯科健診の部屋の扉は開いていて、警戒しつつも甘えんぼは部屋を覗こうとしました。

でも、入り口にパーテーションがあり、中の様子はわかりません。

部屋の前をウロウロしているうちに、甘えんぼの順番がきました。


台に寝かされ、先生に口元を触られると、怒ったように、「あーあーあー」とわめいていました。

でも、そうすると、口が大きく開くので、先生には好都合のようで、わりとすんなり、終了。


甘えんぼは将軍は怒ってはいましたが、泣かなかったので、先生に「泣かない子は珍しいよ、えらかったね」と誉められましたキラキラ



 

保健師さんとの面談

甘えんぼ将軍は、用意された席には座らず、テーブル(細長い折り畳みタイプ)の角にある金具を触り始めました。

とりあえず、甘えんぼ将軍は、そのまま好きにさせて、私と保健師さんが事前のアンケートをもとに話をしました。

その時、お話したことを2つご紹介します。


身振り手振りで、こんにちわやバイバイをしますか?

これは、アンケートに、はいorいいえ で答えるものでした。


この項目に私はかなり迷って、「はい」を△で囲んで提出していました。

保健師さんに、なぜ△なのか聞かれました。


私は、
絵本やテレビに向かってはバイバイしていますが、人に対してはバイバイしません。
これまで人にバイバイしたのは、2回だけです。
こんにちわは全くできません。
これって、なんか変じゃないですか?
なんか、堂々と丸はつけられませんでした。
と言いました。

保健師さんは次に、
なんで絵本やテレビにバイバイするんでしょうか???
と聞いてきました。

私は、詳しめに、
気に入っている絵本に、クマが綱渡りしながらみんなに手を振っていたり、最後のページにバイバイと手を振ったていたりするページがあって、それに対してバイバイをします。
テレビも、好きなDVDに、子供や動物のキャラクターたちがこちらに向かって手を振るシーンがあって、その時は大喜びして手を振っています。
と説明しました。

保健師さんが、
あー、なるほど!
手を振る場面でもないのに、絵本やテレビに手を振ることもありますか?
ともう1つ聞かれました。

私は、
それはないです。
あくまで、手を振るシーンに対して、振り返します。
と答えました。

すると、保健師さんは、
それなら全然おかしくないと思いますよ。
この項目は◯にしましょう。
と言って、△を消して、◯に書き換えてくれました。


私は、「全然おかしくなかったんだ。」と安心しました。
というか…安心したかった。

私は、甘えんぼ将軍が人にバイバイしないことについて、やっぱり疑問に思い続けていました。

それでも、おかしくないって言ってくれた人の言葉を信じたかった。

あとから考えれば、保健センターの保健師さんって、別に、子供のプロ、発達の専門家ってわけでもないんですよね。
私が、テレビや絵本にバイバイする~と言っても全く通じなかったし、人に対してバイバイしないことには何も言及されませんでした。
おそらく、甘えんぼ将軍のような独特なバイバイについてまで、知らなかったのかもしれません。


指差しについて
それから、テーブルの上に、5つくらいの絵がかかれた紙がありました。
確か、犬やおにぎり、アンパンマンなど…

保健師さんが、テーブルの裏を覗いて遊ぶ甘えぼ将軍に、紙を見せて
「わんわんはどれかな?」
等と聞きました。

もちろん、全くできませんでした。

これは予想通りの結果でした。

この当時、そもそも、指差し自体が全くできませんでしたし。
なんなら、私が指差した方向を見ることもありませんでしたし。
物に名前があることも理解してないだろうな…と感じていましたし。

一応、保健師さんからは、指差しも個人差がある~とか言われましたが…。


この検診の少しあとに、甘えんぼ将軍も指差しするようになるのですが…これは独特なものでした。


 

身体測定

名前を呼ばれると、身体測定の会場内で、オムツのみになり、順番を待ちます。


みんな、それぞれ決められたスペースで待っているなか…


甘えんぼ将軍は、オムツのまま、会場から走り出していきました…


お昼寝の時間をとっくに過ぎて、かなりハイになってはいたのですが…


もう、私が追いかけると、キャッキャと楽しそうに会場外の廊下をオムツ1枚でウロウロ逃げ回る…


周りの人にクスクスと笑われ…(恥ずかしかった…)


とりあえず、会場内に連れ戻し、座ったまま抱っこして順番を待ちました。

待っている間、何度か、抱っこからおりようとしましたが…


体重測定は、ギリギリ頑張れましたが、身長測定は大騒ぎしてしまいました。


肝心の身体測定の数値は、ごく平均的でした。




 

問診

結果として、発語も指差しもなし、ということで、要観察になりました。


先生が、甘えんぼ将軍の体を少し見て、そのあと、

歩いている様子を見るため、甘えんぼ将軍を私から少し離した場所に置きました。


甘えんぼ将軍は、私から離されて、わーっと泣き、私の方に走り始めました。



その時。



私の後ろにあった仕切りのカーテンが、カーテン裏を人が通った拍子に少しめくれました。
そのカーテンの後ろに、銀色のカート?(よく病院にあるようなやつ)がチラッと見えたんです。


泣き声を上げていた甘えんぼ将軍は、ピタッと泣き止み、私の後ろの銀色のカートに一直線に行ってしまいました。


びっくりしました。


私の方に来ると思っていたから。




そして。
母子手帳をパラパラと見ていた先生が、
「あら。かかりつけって、□□□先生?□□□先生の専門って、小児の発達ですよ。」
って言い出したんです。


「かかりつけの先生だし、気になるなら相談してみますか?紹介状も書きますよ。」
と言ってくれたので、紹介状をもらうことにしました。


そう、甘えんぼ将軍の発達の主治医は、もともといつも受診していたかかりつけの小児科の先生です。

なぜ、この小児科をかかりつけにしていたかというと、家から500mと近くて通いやすいから…だったんです。

だから、発達外来をしていることも認識していませんでした。

診察券やホームページをよく見ると、ちゃんと発達外来のことも書いてありました。


ほんとに偶然なのですが…なんだか、不思議な縁を感じてしまいます。


~続きはまた書きます~