脱線しまくった挙句、
なんだか社会問題について
どう思っているのかを書いて
感想文終了、
というのは私の中では腑に落ちない。
感想でもなんでもないじゃない。
納得いかぬ。
全12話、再放送で見た感想を
書こうと思う。
非常に薄っぺらい感想文を書こうと思う。
薄っぺらいのは、私の言葉にする能力が
感覚に追いつかないからだ。
見終わったあと、しばらく他の音を
拒絶した。
他の音を、情報を耳にしたくないと思った。
そんな感覚的なことしか、
はっきりと言葉にできない。
そして、これが一番確かな感想だ、と思っている。
見終わってから、他のものを不純物扱い
してしまうくらいの影響力が私にはあった。
それだけだ。
何にそんなに惹かれたのか。
森とピアノというものが醸し出す雰囲気、空気。
そこから想像できるであろう景色。
感覚的なものだ。
実際に物語が始まってから、惹きこまれたのは
描き方が綺麗事だけじゃないところだ。
タイトルから、
ファンタジー路線も考えられるものだけど
現実的な内容だった。
こういうことも描くんだ。
御都合主義一辺倒だったら、
はいはい、お疲れ様でした。
そんな風に思ったし、感想文なんぞ
書こうとも思わなかった。
王道と言われれば、王道だ。
色々と見てきた王道だけど、
それでも見たいと思えた。
話の流れに無理がなく、無駄がなく
見続けることができた。
そして、きっと大幅にカットされてそうな
雰囲気もあった。
やはり漫画を読まねば。
漫画を読まねば、と思わせてしまうくらいに、
人がきちんと描かれていた。
キャラが、じゃなく、人が描かれていた。
そこがとても嬉しかった。
これが好きだ、これをしたい、と
思って、「これ」をし続ける、向き合い続ける。
その姿勢が私は好きだ。
それに伴う行動をしている人が私は好きだ。
主人公のカイくんはまさにど真ん中だ。
ただし
現実でこの手のタイプを見つけようとすると、
売れないバンドマンをヒモとして養いかねないので
注意が必要だ。
私は、バンドマンを養った経験はないが、
男に金の無心をされたことはあった。
被害が大きくなる前に縁が切れてよかった。
ええーっと、感想に戻ろう。
主人公は不遇である。
が母親や周囲の人間のことも気にかけて、
盲目的にならずに、天才っぷりを
発揮している一方、
雨宮くんという主人公の友人、ライバルは
恵まれているがゆえなのか、
視野が狭い状態に陥っている。
彼は秀才だ。
恵まれているから、没頭できる。
没頭することを望まれる。
今、出口が見えていないであろう、
雨宮くんが、次のシリーズで
どうなっていくのかも楽しみだ。
見終わって数時間経つが、
いまだに他の音は雑音にしか聴こえない状態が
続いている。
私の中に残っているのは、
最終話、主人公の弾いたピアノの音なのだと
思う。
よくできている耳を持っているわけでもない、
大した感性を持ち合わせているわけでもない、
曲に対するリテラシーも付帯状況もわからない、
そんな私が、あ、これは確かに違うのかもしれない、と
思った曲があった。
それが、心地よかったのだな、と思う。