昔からのピアノ音楽のファンで“ケンプのベートーヴェン”を聴いたことがない人は皆無だろう。 | 恋、ソープ嬢こばとの愛され組曲

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    SP音源で聴くモーツァルトはじめました。



日本人に最も愛されたドイツの名ピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプ(1895〜1991)が初めて日本を訪れたのは1936(昭和11)年、最後となったのが1979年で来日は通算10回。一度の来日で何回かリサイタルを開き、オーケストラと共演したので彼のピアノ演奏を生で聴いた日本人の数は、最多ではあるまいか。レコードの発売点数でも1、2を争うほどだったから、昔からのピアノ音楽のファンで十八番とした“ケンプのベートーヴェン”を聴いたことがない人は皆無だろう。

格調高く詩情豊かなベートーヴェンを聴きたい時には、どの曲でもいいのだが、“ベートーヴェンの第2の葬送行進曲”が含まれるピアノ・ソナタ第12番はどうだろう。

アニメ「ピアノの森」でキャバレーでピアノを弾く主人公のひとりが、リストの葬送行進曲をダンスナンバーとしてプレイしていた。店の客にはそれがリストの曲で、葬送行進曲という曲名だとは知るまいが、「葬送行進曲」はピアノ音楽で題材によく出てくる。いったい、どういうわけだろうと考える機会にいいだろう。
《英雄交響曲》の「葬送行進曲」のような荘厳重厚な音楽ではないが、葬送で連打される太鼓を模したトリオ部分が悲しみの気分を掻き立てる。