こんにちは!今日もamadeus のブログにお越し頂きありがとうございます✨
今日は音楽評論家になりきってみたい気分なので以下、お読み頂けましたら幸いです
ゲザ•アンダ国際ピアノコンクールで逸材を発見した。
このコンクールで初めて知った、Ilya Shmukler というロシア出身のピアニスト。
(写真はコンクール公式YouTube からお借りしました)
前回は、日本人が国際コンクールのファイナルに進みにくい理由を含むあれこれを日本の音楽教育的観点や文化の違いから考察、つれづれなるままに書いてみた。
詳しくはこちら↓
フジコ•ヘミングさんが “譜面の後ろにある 霊感“ と仰っていた、楽譜を表面から見ただけではたどり着くことのできないその向こう側にある音、 “音符の裏の音“ をIlya Shmukler は持っているのだ。
YouTube で聴いたセミファイナルの演奏はこちら(2:04:55から)↓
ピアノ音楽に関して、例えば Beethovenは、彼が人生の中で経験した出来事から湧き出た感情や想いを楽譜にしたためたのに対し Mozartはそれを話し言葉のように音符に変換しているのが特徴的だ。
Shmuklerはそれを楽譜から読み取り理解し、自分なりに咀嚼した上で濁りのない美しい音で見事に表現することができている。
Mozartを表現する上で、これを理解し音に具現化できる演奏家がなかなか少なくなっていて、近年世界に目を向けても片手で数える程しかいないのが現状だ。
他の作曲家の作品は素晴らしく弾けるにも関わらず、Mozartとなると… “???あれ、どうしたものか“ と調子が狂ってしまう若い演奏家が意外に世に溢れている。
この点を理解しているかどうかの確認の為にセミファイナルでMozartが課題として意図されたことが読み取れる。
(ちなみにショパン国際ピアノコンクールでも、ショパンを本当に深く理解しているかどうか確認のため2025年度はOp. 61がファイナルで義務付けられました。私は審査員でも何でもありませんが、前から思っていたので大賛成です😅)
Shmuklerは、そのようなコンクール側の罠(と言っては聞こえが悪いかもしれないけれど💦)を物ともせず、まるで会話を楽しんでいるかのように生き生きと弾いていた。
オケとの対話が重要視されるような、最後の締め方(2:34:24あたりから)も特に気に入った。
他の作曲家の演奏はまだ聴いたことはないので何とも言えないけれどMozartに感しては、 アンドレ•プレヴィンを彷彿とさせるようなクリアな音色。
時折オケから飛び出してしまうところはなきにしもあらず、そこはご愛嬌😅、ファイナルで全力が出せますように🙏✨✨✨
これから応援していきたい、と思わせるピアニストのお話でした😊
2024年6月9日 日本時間AM2:38現在、もうすぐファイナル出番なのでYouTube のLiveを見届けてきます!(明日がオフでよかった😅)💨