『石油と砂糖とアルコール』

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昨今の中東情勢悪化懸念から、原油価格が高騰

１バレル１００ドルまで行くなんて言ってる経済評論家もいます。

石油を燃料として必要とする施設や生産工場はもとより

石油製品を取り扱うところは、値上げせざるをえません。

とりわけ、多くの石油製品、特にプラスチック製品を

販売する１００円ショップは大打撃を被ります。

そのうち店名が

１００円ショップから２００円ショップに変わる日も

近いなんて言われています。

ここまでは一般投資家なら、誰しも想定内でしょう。

株式投資２年弱で挫折した私でも予測できます。

しかしとんでもない物が値上がりし

菓子メーカーが平均２５％の値上げに踏み切ったのです。

とんでもない物、それは砂糖です。

では石油の値上げと砂糖の値上げ

両者にどのような因果関係があるのでしょう。

サトウキビが砂糖の原料である事は、誰でも知ってますが

アルコールの原料になる事はあまり知られていないようです。

このさとうきびを

砂糖生産業者とアルコール生産業者が

取り合っているのです。

石油の値上げで、アルコールを燃料とするアルコール車の

普及率が上がっている国がブラジルなんですが

いかんせん、アルコール車の絶対数が多すぎます。

アルコール燃料の不足を引き起こし

アルコール生産業者が、

さとうきびを高値で買っていく為

砂糖業者へ廻ってこなかったのです。

砂糖生産企業の株価にも大打撃

例えば三井製糖

せっかくいい調子で騰がっていたのにね。

世の中何が起因するかわからない

「風が吹けば、桶屋が儲かる」原理とはいえ

一体何％の投資家がこの動きを予測できたでしょう。

そのためには国内だけではなく、世界情勢を

常に把握してないと駄目だという事でしょうか。

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