ユーモアたっぷりハイドン&悪戯が過ぎたモーツァルト Ⅱ | アマデウスが風の街より南風に載せて情報発信♪

ユーモアたっぷりハイドン&悪戯が過ぎたモーツァルト Ⅱ

この曲はモーツァルトの悪戯?それとも本気?


モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K299


モーツァルトはパリに滞在していた時に

ド・ギーヌ公爵のもとで娘の家庭教師をしていました。

公爵はフールートの名手、娘はハープの名手

公爵は娘の結婚式の祝いとして

フルートとハープのための協奏曲を依頼しました。

素晴らしい曲ですねと手放しで喜びたいのですが

第3楽章終盤に少し奇妙なところが。


当時のハープは

上下の半音階移動が自由に出来るダブル・アクションをまだ備えていない

シングル・アクションの不完全な楽器でした。

にもかかわらず第3楽章の終盤にさしかかると

低音部に超絶技巧のパッセージが登場するんです。

現代の完成されたハープでも演奏困難なくらいのパッセージ。

これは単なる悪戯心で書いたのか、何か意図するところがあったのか。


モーツアルトは作品を渡してから4ヶ月たっても報酬が払われなかったこと、

令嬢の作曲のレッスンで散々手を焼かされたこと、

いつもレッスン料の半分しか支払われなかったこと、

これらの事から推測するとやはり何らかの確執があり、

パッセージはハライセだったのか?


ここであるエピソードがあります。

フルートとハープのための協奏曲の演奏が無事終わろうとする

第3楽章終盤にハープのグロテスクに聞こえるパッセージが登場

フルート奏者もハープ奏者も気付かない

ほとんどの聴衆も気付かない

ほんの一握りの聴衆と楽団員だけが

苦笑いを浮かべたとか。。。


もしこれが事実だとすれば、ちょっと行き過ぎ?


でもね、このパッセージ

ここですよって指摘されないと

判らないんですよね(私のレベルでは