前回のブログ【悪霊を祓い浄めるために】では、悪霊にとりつかれているかどうかの
判断法と、とりつかれたらどのような影響があるかについてお話ししました。
不幸や災難が不自然な割合でおこってくる場合は、たいてい悪霊にとりつかれていると判断できます。
ただ、そんな事実に気づかなかったり、信じられなかったりする人はけっこう多いものです。
これは霊的な存在を信じていない人だけでなく、幽霊とかあの世とかを信じている人でも同様です。
なぜかというと、たぶん『悪霊にとりつかれる』という言葉が、ガンにかかっているというのとおなじぐらい、命にかかわるようなものすごく恐ろしいことのようなイメージがあるからではないでしょうか。
これは、ホラー映画などの影響もあると思います。
でも実際は、『悪霊にとりつかれる』というのは、ほとんどの場合、末期がんのようにすぐにも命にかかわるほどのおおげさなものではありません。
せいぜい職場でイヤミな上司に目をつけられるとか、自分の店にクレーマーがやってくるとか、ママ友がマウンティングしてくるといった程度のものなので早期に対処すれば命にかかわるようなことはありません。
悪霊といっても、もとは人間ですからね、いくら意地の悪い人間でも、いきなり刃物をもっておそいかかってくる、といったことはまずないでしょう。
死んだ人間でもこれとおなじです。死んだからといって、性格や性質が変わってしまうことはありません。
ただし、ささいな悪意でも、集団からよってたかって毎日のように受けつづけると心身を病んでしまったり、自殺においこまれてしまったりすることもありますね。
だから、個々の悪さはたいしたことなくても、害がおおきくなる前に早めに気づいて早めに対処するにこしたことはないのです。
なお、言うまでもないことですが、まれなケースとして、殺人者の霊や自殺者の霊にとりつかれてしまったりした場合は、末期がんにかかったのとおなじぐらい危険なので一刻もはやい対処は必要になります。
というわけで、『悪霊にとりつかれる』というのはどういうことかを理解していただいたところで、悪霊にとりつかれた場合の浄霊法を解説していきましょう。
最強の浄霊は最高に単純
はじめてこのブログを読んでくださっている方は、『最強の浄霊術』というタイトルを見て、どんなすごい秘儀や奥儀を教えてくれるんだろうとを期待されているかもしれません。
でも、わたしのブログを通して読んでくださっている方は、そんなテレビやマンガのようなおおげさなものはむしろニセモノだということは、もう十分ご理解しておられることと思います。
じっさい浄霊には、難しい技術や高度のテクニック、門外不出の秘儀、奥儀などは、まったく必要ありません。
これは浄霊だけでなく、悟りや解脱、成仏、宇宙と一体化する、神の国にはいる、聖霊に満たされるなど、さまざまな宗教で最終目的とされるものに関しても同様です。
霊的な世界はこの世の物質とはまったく無縁の世界なので、身体をつかった儀式ではなく心(意識)の操作こそが唯一のカギになってくるのです。
ですから、浄霊のための特別なお経や真言、呪文というものもありません。
『でも、テレビなどで霊能者が除霊や浄霊をするためにお経を唱えているじゃないか。あれはどうしてなの』
と思われている方もおられるかもしれませんね。
その疑問には、つぎの浄霊法を紹介したあとにお答えしましょう。
人のための浄霊法と自分のための浄霊法がある
以前、こちらのブログ【悪魔の支配から逃れる方法】で浄霊のやり方をひとつ紹介したので覚えておられる方もいるでしょう。
自身の幽体を浄化して自分の魂の光で悪魔や悪霊を浄化するという方法でしたね。
なんの儀式もお経もアイテムも必要ない、心だけの技術になりますが、ただ、これはいくつかある浄霊法のなかでも最上級のものになり、ふつうの人にはなかなか難しいことと思います。
というより、そもそもこれがすんなりとできる人は悪霊にとりつかれることはありません。
自分の幽体を浄化して魂の光を発現させるというのは、すでに解脱した状態ですからね。
ですから、これは悪霊にとりつかれた他者やモノ、呪われた土地などの浄霊をするための方法ということになります。
ということで、ここでさきの疑問にお答えしておきましょう。
霊能者が浄霊するときにお経や真言をとなえたりしているのは、ふたつのケースがあります。
ひとつめは、自身の心身を浄化して、魂をよりしっかりと発現させるため。
そしてもうひとつは、ニセ者や霊的知覚能力の低い人が、それらしい芝居をしていたり、誤った浄霊法を信じていたりするため。
お経や真言などは意味を知らない人間(霊)にはありがたくもなんともないものなのでなんの効力もないのですが、それを自身の想念を浄化するためのツールとして使っている人には強力な武器となるのです。
だから、ほんものの霊能者は浄霊の際にお経や真言をとなえたりすることがあるのです。
まあ、このような浄霊法はふつうの人にはかなり難しいと思いますので、今回は、心の操作が多少できる人のための、お手軽にできて即効性のある浄霊法についてお話しします。
心の操作はまったくできないけれど、今すぐにでも悪霊の魔の手から逃れたいという方はそれができる人に浄霊してもらうしかありません。
除霊だけなら、神霊のエネルギーを封じこめた本物のお守りとか石などであれば可能ですが、浄霊はそれほどカンタンではありません。
まちがっても浄霊グッズみたいなものは買わないようにしてください。
あなたもできるカンタン浄霊法
これも基本は、心の技術になります。
さきに紹介した最強の浄霊法は、言うなれば自身が神となって悪霊を浄化するという方法ですが、こちらのほうは、悪霊を浄化することのできる強力なエネルギーを引いてきて、それで浄霊するというものです。
ですから、自分の幽体が少々悪想念におおわれていたとしても、浄霊にはとくに問題ありません。
それでは、この浄霊法はどのような原理になっているのでしょうか。
想念や幽体というのは一種のエネルギーなのです。
ですから、悪霊というネガティブなエネルギーに対して、そのエネルギーを打ち消すだけの強力なポジティブエネルギーを引いてくることによって、マイナスをプラスで打ち消して浄化するというわけです。
どうやって引いてくるかは、もちろん心の操作によってですが、もうすこし具体的に言うと胸でつながるということになります。
たとえば、大好きな人を胸にイメージすると胸の部分にあったかいような嬉しいような感覚がわきあがってきますね。
これとおなじようにエネルギーをもらいたい対象を胸にイメージすることで、実際にエネルギーは流れてくるのです。
ただし、この浄霊法をおこなう場合は、それぞれの悪霊に応じたエネルギーを引いてこなければ効果はありません。
前回のブログでは、悪霊にとりつかれると、肉体、精神、環境の3つの面で影響がでてくるという話をしました。
そして、それは一体だけでなく何体もの霊にとりつかれるために、さまざまな種類の不幸や災難におそわれるのでしたね。
霊というのは基本的に、生きていたときにもっていた想念のなかで一番つよいもの、あるいは、死ぬ間際にもっていたものを永遠にもち続けることになるので、基本的に肉体、精神、環境のどれかひとつにちょっかいをだしてくることになります。
ですから、浄霊もそれぞれの霊の想念にあわせた神霊エネルギーをもちいることで、はじめて効果を発揮することになります。
それでは、どの霊に対してどのようなエネルギーが必要なのでしょうか。
肉体面にとりついてくる悪霊に対しては、生命エネルギー。
精神面にとりついてくる悪霊に対しては、幽体浄化の智慧エネルギー。
環境面にとりついてくる悪霊に対しては、調和エネルギー。
わたしのブログを通して読んでくださっている方は、どれがどういうものなのか、だいたい想像がついておられることとは思いますが、これらのエネルギーをどこからどうやって引いてくるのかは、また次回お話ししたいと思います。