前回のブログ【浄霊の真実をお話しします】では、土地に住み着く悪魔(悪霊)から身をまもる方法や浄霊法についてお話ししました。

 

今回からは、人にとりついて悪さをしてくる霊、いわゆる悪霊に対する対処法についてお話ししたいと思います。

 

 

この悪霊というのは、人によってどのような存在を指すのかちがってくると思いますが、わたしの定義としては以下のようなものになります。

 

【この世の人間に悪さをしかけてくる、よこしまな心をもって死んだ人間の霊】

 

 

この定義を見ておわかりかと思いますが、成仏できずに人間界をさまよっている霊すべてが悪霊というわけではありません。

 

霊には、突然の事故などで自分が死んだことに気づかないままその場にいつづけていたり、親や子供など残された家族が心配でずっとそばで見守り続けていたりと、この世の人間になんの悪意ももっていない者もたくさんいます。

 

このような霊たちはけっして幸せなわけではないので、やはりこの世への未練をすてて成仏させてあげることが望ましいのですが、人間に悪さをしかけてくるわけではないので、それほど早急に対処しなくてもいいでしょう。

 

 

それに対して悪霊のほうは、人生をムチャクチャにされたり、あの世にひきずりこまれたりしかねないので、悪霊にとりつかれた人は手遅れになる前に一刻もはやく対処することが必要です。

 

というわけで今回からしばらくは、そんなやっかいな悪霊を祓い浄めて自分の身もまもる手段、浄霊についてお話ししていきたいと思います。

 

第1弾の今回は、浄霊のファーストステップである

 

【悪霊にとりつかれているかどうかの判断方法】

 

の解説です。

 

 

 

悪霊にとりつかれているかどうかの判断法

 

悪霊を浄霊するためには、まず本当に悪霊にとりつかれているかどうかを判断することが必要です。

 

悪霊にとりつかれていないのであれば、そもそも浄霊など必要ありませんからね。

 

 

この判断は、霊視してもらうのが一番てっとり早いのですが、そんな機会はそうそうない、という方がほとんどでしょう。

 

でも、大丈夫です。

 

だれでもカンタンに、自分で判断できる方法があります。

 

それは、不幸や災難が不自然な割合で起こっていないかどうか、をみるということです。

 

 

たとえば、何万人に1人しかかからない難病にかかるとか、何十万分の一の確率の事故にあうといったことは、1回だけなら悪霊と関係なく起こることはあります。

 

というより悪霊は、人間の遺伝子を組みかえたり、ごく珍しいウイルスをもってきて吸いこませたり、飛行機を墜落させたり、戦争を引きおこさせたり、といったことができるほど強力なパワーはもっていません。

 

ですから、1回だけの大病や大事故、大災難は、どんなにありえない確率であってもそれはただの偶然だったり、運命のめぐりあわせだと考えていいでしょう。

 

 

それに対して、確率的には数人に1人とか、数十人に1人ていどの不幸や災難であったとしても、それが5回、10回と連続しておこってくるとなると、まず悪霊のしわざであると考えて間違いありません。

 

それほど珍しくない事故や災難でも、回数がかさなれば数万分の1とか、場合によっては数億分の1の確率になってしまいますからね。

 

そんな不自然なことが、たんなる偶然だけでおこってくると考えられるのは、よっぽどおめでたい人か、確率というものが絶対的な真理であるということを知らない人だけでしょう。

 

 

確率的にありえないことは、ほぼ100%人為的、あるいは、霊的な力が働いていると考えるのが、たいていの場合、正解になります。

 

 

ただ実際は、霊とか、超常現象的なものはぜったいに信じたくないという意地から、どう考えても不自然な確率で起こっている不幸や災難を偶然だとあきらめて受けいれてしまっている人はけっこう多いんですよね。

 

唯物教や拝金教、欲望追求教という、真理からはずれた宗教を信じているための悲劇ですね。

 

でもまあ、不幸のがまん大会みたいな人生をおくるほうが、自分の信仰を捨てるよりもはるかにマシだと考えて、それで満足しているのであれば、まわりの人間がとやかく言う筋合いはないのですが・・・

 

 

というわけで、不幸のなかにすら自己満足を見出している幸せな人はべつとして、不幸や災難が不自然につづく自分の人生を変えたいという人は、いちど冷静に、どれぐらいの確率だろうかと確率論で考えてみるとよいでしょう。

 

もちろん、交通事故とか病気みたいに統計的に数字がだされているものばかりではないので、すべての不幸や災難を厳密に数値化することはできません。

 

ですからこれは、これまでのご自身の人生経験からおおよその割合を推測するだけでかまいません。

 

悪霊が関与している場合は、それだけでもあきらかに不自然な割合でおこっているということに気づかれることでしょう。

 

 

それでは悪霊は、具体的にはとりついた人間にどんなことをしてくるのでしょうか。

 

それは、肉体面、精神面、環境面と人生のすべての面で不幸や災難をもたらすように裏で糸をひいていたり、ワナを仕掛けたり、直接攻撃してきたりと様々です。

 

それぞれ順にみていきましょう。

 

 

悪霊は病気を引き起こす


まず肉体面で言うと、悪霊はストレスや精神的なものから引き起こされる病気や症状をもたらすことができます。

 

一例をあげると、つぎのようなものがあります。

 

不眠、倦怠感、腰痛、肩こり、食欲不振、暴飲暴食、内臓の不調、動悸、めまい、自律神経失調症、異常行動、パニック障害、うつ、適応障害、各種の依存症、摂食障害、ガン、糖尿病、心臓疾患

 

 

これらは重複しておこることも珍しくなく、また長引いて大病へと発展したり、まともな人生がおくれなくなったり、最悪、命を落としてしまったりということもあります。

 

この中でもとくに、依存症というのはとてもおおくみられるケースです。

 

強い弱いはありますが、なにかに執着をもって生きている人が大半ですから、死んだあとまで人にとりついて執着しつづけるというのは、むしろ自然な流れだと言えるでしょう。

 

また、とりつかれる側の人間もそこそこつよい執着心をもっていることがほとんどなので、双方の波長もバッチリあって、霊の側からするととりつき放題ですからね。

 

 

ちなみに、ガンや糖尿病、心臓疾患などは、悪霊が細胞や器官の状態を変化させるというわけではなく、そのような病気をまねくような食事や生活習慣に誘導されて発症するというかたちになります。

 

これは悪意をもってそうしている場合もありますし、たんに自分が生前そのような病気をまねく食や生活習慣に依存状態となっていて、死んだあとも人の肉体をつかって同様の行動をしているだけ、という場合もあります。

 

またこれもさきの依存の話と同様に、とりつかれた人間自体もそのような病気一直線の生活のとりことなってしまっていることが多いので、霊のほうも遠慮なくとりつけるというケースがほとんどです。

 

 

悪霊は精神も破壊する

 

悪霊にとりつかれると、精神面でも大きな変化があらわれてきます。

 

肉体面のウツとか依存症、摂食障害などとも重なってくるものもありますが、それ以外にもさまざまな影響を受けます。

 

 

一例をあげると、つぎのようなものがあります。

 

・奇声を発したり、暴力的になったり、異常行動をとるようになる

 

・わけもなく悲しくなったり、つらくなったり、死にたくなったりする

 

・人を傷つけたり、おとしめたりすることに快楽を感じるようになる

 

・物事に対して異常なまでに執着するようになる

 

・理由もないのに平気で犯罪を犯すようになる

 

 

精神面での異常というのは、もって生まれた性質である場合もあるので、これだけで悪霊にとりつかれたと判断することはできませんが、ある時期をさかいに人が変わったようになってしまったという場合は、可能性は大だと判断してもいいでしょう。

 

また、精神科にかかっても診断がつかなかったり、いろんな薬をためしてもまったく効かなかったりした場合も、可能性はたかくなります。

 

 

悪霊は人生を破綻させる

 

3つめの環境面ですが、これは仕事や家庭、交友関係、居住地域との関係など生活全般に悪影響をおよぼしてくるということです。

 

さきのふたつ、肉体面や精神面ではなかなか確率の見当もつけづらいかもしれませんが、この環境面での問題はおおよその確率が推測しやすいことと思います。

 

悪霊の影響でどんなことがおこるのか、一例をあげてみましょう。

 

・仕事で大きなミスをする

 

・これといった原因もないのに商売で客が激減する

 

・普通にしていても上司や同僚との関係が悪化する

 

・夫婦や親子関係が悪くなる

 

・子供がいじめられたり、不登校や引きこもりになる

 

・子供が精神不安定になったり、家庭内暴力がはじまる

 

・やっとできたと思った彼氏、彼女がデート商法やマルチ商法を目的として近づいてきただけだった

 

・近所のやっかいものから目をつけられて、いやがらせをされる

 

・街を歩いていてヤクザや不良にからまれる

 

・青信号で横断歩道をわたっていて車にひかれる

 

・キャンプに行けば毒虫にさされる

 

・自動車にのれば、あおり運転をされる

 

・信号が黄色ギリギリで通ったのにおまわりさんに止められて違反切符を切られる

 

・電車に乗れば痴漢に間違われる、女性であれば痴漢にあう

 

・電車で隣に座った酔っぱらいにからまれる、ゲロをはきかけられる

 

 

とまあ、これらはわたし自身が見聞きした不幸や災難の一部ですが、このほかにも無数にあるでしょう。

 

このようなことは、どれかひとつふたつなら、一生のうちに経験することもあるかもしれません。

 

いやそのていどの不幸や災難しか経験しない人生をおくれる人は、とてもラッキーな人だと言えるでしょう。

 

 

しかし、ごく短期間に5つも6つもおこるとしたら、その確率は偶然ではかたずけられないのではないでしょうか。

 

まして、10も20もこのような不幸や災難がつづいた日には、そこになんらかの作為的な力が働いていないと考えられるほうがおかしいでしょう。

 

 

ただ、ひとりの人がそこまで不幸の雨あられにみまわれるということは、実際にはほとんどありません。

 

確率で言えば、それこそ何憶分の1ぐらいになってしまうでしょうからね。

 

そこが、多くの人の判断を狂わせてしまう盲点になっているのですが、じつは悪霊の影響は個人だけでなく、とりついた人の家族全体にもおよんでくるのです。

 

 

そして家族単位で、このような不幸や災難と肉体面、精神面での問題もあわせて数えると、かるく10、20を超えてくるケースは決してめずらしくないのです。

 

なので、自分が悪霊にとりつかれているかどうかを判断するときには、自分だけでなく同居する家族についても、あわせてみていく必要があるのです。

 

 

というわけで、自分や同居家族の肉体、精神、環境という3つの面を総合的にみて、不幸や災難がどれぐらいおこっているのかをチェックすれば、悪霊にとりつかれているかどうかは大体わかります。

 

 

最後に、ここまで読んで

 

『悪霊というのは、欲望とか執着とか、ひとつの想念にとりつかれているんじゃなかったの。なんでいろいろな種類の不幸や災難を引きおこすの?』

 

と疑問に思われている方がおられるかもしれませんね。

 

 

答えはカンタンです。

 

人間にとりつく霊は一体だけとはかぎらないからです。

 

いったん霊にとりつかれてしまうと、霊道という、あの世とのチャネルができてしまうのです。

 

そして、霊の世界には物理的に制限があるわけではありませんし、一夫一婦制とか、早い者勝ちみたいな人間界のルールが適用されるわけでもありません。

 

ですから、いったんひとつの霊にとりつかれると、そのチャネルからその時々のあなたの想念に波長があった霊がやってきてとりついてくるので、たいていの場合、ひとつの不幸や災難だけでおわることなく、つぎつぎとあらゆる種類の問題がおこってくるというわけです。

 

 

これで、悪霊にとりつかれているかどうかの判断はバッチリだと思います。

 

『自分はたぶん大丈夫だ』

 

と思われた方はラッキーですね。

これからも、とりつかれないよう、気をつけて暮らしてください。

 

『ひょっとしたら、自分はとりつかれているかもしれない』

 

という方も、大丈夫です。

 

次回から、わたしが浄霊法をくわしく解説していくので、実践してみてください。