カルマという言葉を聞いた

ことはありませんか?


カルマとは欲望や執着などの

想念で、前世や過去世でおこ

なった行動の結果です。


前世で悪いことをした人は、

今世でその報いを受ける、

という考え方がありますが、

本当にそうなのでしょうか?
 

また、家族や自分に不運が

続く場合、それは前世や

過去世のカルマが原因なの

でしょうか?
 

今回は、カルマや業という

概念について正しく理解して、

前世のカルマを精算していただ

けるよう、その意味や実際の

影響について解説していきます。

 

Contents

  • カルマとはなにか?
  • 前世のカルマはどのようにして今世に引き継がれるのか?
  • 現世の不幸や不運は前世や過去世のカルマのせいなのか?
  • カルマの清算とはどういうことなのか?
  • 前世や過去世でどんな悪事を働いても現世では問題ないのか?

 

カルマとはなにか? 

 

カルマとは仏教やヒンドゥー

教で使われる言葉で、

『おこない』という意味です。

カルマは、そんなもとの意味

から派生して、自分の行動や

思考が自分に影響を与える

もの、カンタンに言えば

『おこないの結果』という

意味でつかわれるのが一般的

になっています。

仏教ではカルマを業(ごう)

とも呼びます。


カルマは、現在の自分の状況

や運命を決める要因のひとつ

になります。

自分が過去にした良いことや

悪いことが、現在や未来に

報いとして返ってくるという

ことです。

たとえば、暴飲暴食をする

というのがおこないであり、

そのせいで身体を壊して

苦しむというのが報いに

なります。

カルマは、現世だけでなく

前世、来世にも関係してい

ます。

つまり、前世でしたことが

現世に影響を与えたり、

現世でしたことが来世に

影響を与えたりするという

ことです。

このように、カルマは

生まれ変わりのサイクルの

中で蓄積されていきます。

カルマは肉体的なものでは

なく、霊的なのものです。

だから、前世で好き放題に

飲み食いしていたからと

いって、現世で太りやすい

体質になるとか、先天性の

糖尿病を持って生まれてくる

ということはありません。

しかし、前世でしたことが

原因で現世で苦しむことは

あり得ます。

カルマは一度作られてしまう

と、それを清算しない限り

永遠に持ち続けることになり

ます。
 

前世のカルマはどのようにして今世に引き継がれるのか? 

 

まれに前世の記憶をもって

生まれる人がいますが、

なぜ前世の記憶やカルマが

今世に引き継がれるので

しょうか。

人間の生まれ変わりの

しくみについては、

こちら【生まれ変わり

(輪廻転生)はこうなっ

ている】でくわしくお話し

しました。

カンタンにいうと、つぎの

とおりです。

人として生まれてくるため

には肉体だけではダメで、

かならず生命エネルギーを

供給してくれるバッテリー

である幽体が必要になり

ます。

そのため受精卵や胎芽の

ときに、近くにさまよって

いる幽体をとりこんで人間

として生まれてくるという

ことでした。

ただ、この幽体はバッテリー

の役割と同時に人間の脳から

わきあがるさまざまな思い

(想念)の貯蔵庫でもあり

ます。

ですから人が死んで幽体

(幽霊)だけとなっても、

その想念がのこって、

その想念に応じた六道の

世界にはいるのです。

この幽体は、おおくの人が

欲望や執着、悪心、怒りや

悲しみといったネガティブ

な想念で満たされているの

で、死後はそのような世界

にいきますし、生まれて

くるときもその想念をもっ

たまま生まれてくるのです。

このような生まれもって

の性格、性質がカルマや

業といわれるものなの

です。

それに対して、前世の記憶

をもって生まれてくる人は

ごくまれにしかいませんが、

これは欲望や煩悩、感情

などの想念よりも、住んで

いた場所や家族、仕事など

に対する執着のほうが,

つよかった人になります。

このような人は、死後も

人間道にのこっていた人

が大半です。

 

現世の不幸や不運は前世や過去世のカルマのせいなのか? 


今世で事故にあったり犯罪に

巻きこまれたりするのは、

前世で悪いことをしたからだ

と考えている人もいるかも

しれません。

しかし、それはあまりにも

人間的な尺度での考えだと

いえます。

 

真理と人間が作りだした

法律や道徳とは、まったく

別ものなのです。

悪いことをしたから罰を

あたえるというのは、

あくまでも人間的な考え

です。
 

神様がバチをあてる.

ということも、人間が

つくったむかし話の世界

の話であって、じっさい

にはありません。

それならば、不幸や災難

はどこからやってくるの

でしょうか。

不幸の9割がたは、

【真理を知らないこと】、

【真理を知ってもそれを

無視して自分勝手にふる

まうこと】

からきていて、のこりの

1割ほどが前世や過去世

のカルマからきている

ということは、このサイト

のトップページでも述べた

とおりです。

ほとんどの人がカルマを

もって生まれてくるのです

が、それが直接不幸や災難

をもたらすわけではありま

せん。

よくある誤解が、前世で人を

殺したから、現世では逆に

殺されたり、不慮の事故で

命を落としたりしなければ

ならない、といったものです。

これを【カルマの清算】だと

かん違いしている人もいます

が、そうではありません。
 

さきにも述べたとおり、

人間的な法律で人殺しは

死刑みたいなことは、

ありえません。

それではカルマの清算と

いうのは、いったいどう

いうことなのでしょうか。

どんなカルマをもっている

人でも、それを清算すれば

不幸や災難とは無縁の世界

がひろがりますので、

くわしく説明していきま

しょう。
 

カルマの清算とはどういうことなのか? 

 

カルマというのは、受精卵

や胎芽のころにとりこんだ

幽体のなかにはいっている

前世でつくられた想念の

ことでしたね。

ですから、もって生まれた

性格、性質がカルマそのもの

なのです。

自分の欲望を満たすこと

だけしか頭になかった人
 

人にいじわるをしたり、

傷つけたりすることを

喜びとしていた人
 

自分は不幸だ、不運だ

となげいてばかりいた人
 

この世のものや人に

過度に執着している人


私利私欲をもたず、

世のため、人のために

尽くすことばかり考え

ていた人
 
これらはほんの一例

ですが、地獄、餓鬼道、

修羅道、畜生道、人間

道、天道のいずれかの

性質に属するカルマで

あることがおわかり

でしょう。

ほとんどの人が、この

ようなカルマをもって

生まれるのです。

ですから、親のしつけや

環境に関係なく、生まれ

ながらにいじわるだった

り、乱暴だったり、欲深

かったり、臆病で悲観的

だったり、やさしくて愛情

深かったりする人がいる

のです。

これがカルマなのですが、

そんなカルマを清算する

というのは、ようするに

これらの想念を浄化する

ということなのです。

天国にはいるためには、

こちら【人は死んだら

どうなる?死後の世界

はこうなっている!】

で説明しましたが、

幽体のなかにためこま

れた欲望や執着など

すべての想念をクリアに

して、幽体のなかに

やどっている魂の光

(エネルギー)をあらわ

さなければなりません。

ということは当然、生き

ている間にわきあがって

きた想念だけでなく、

もって生まれたカルマ、

つまり前世や過去世から

持ちこされた想念をも

クリアにしなければなら

ないということになり

ます。

つまり、これが

【カルマの清算】

ということなのです。
 

 

前世や過去世でどんな悪事を働いても現世では問題ないのか? 


カルマというのが、前世や

過去世から持ちこされた想念

のことだと知って、拍子抜け

されたかもしれません。

前世でどんな悪事を働いた

人間でも、この世で苦しん

だりすることはないんだと

割り切れない思いをもたれ

たかもしれません。

しかし、そうでもありません。

自業自得という言葉のとおり、

どのようなおこないをしても、

その結果は自分にはね返って

くるのです。

たとえば、人にいじわるを

するような人は心が修羅道

におちている人ですから、

おなじ性格、性質をもった

人や幽体(幽霊、悪霊)が

自然に寄ってきます。

そのため生きている間中、

いじわるをしたりされたり

のくり返しですごさなけれ

ばなりませんし、多勢に

無勢でつらい思いをする

ことのほうがおおくなる

でしょう。

しかも、死んだあともその

ような想念をもった修羅

たちがあつまる世界に

いくわけですし、運よく

ふたたび人間道に生まれて

くることができたとしても、

またおなじことのくり返し

となるのですから、これは

相当苦しいことではないで

しょうか。

また、人を傷つけたい、

いじめたいという者たち

ばかりの世界を生きたり

死んだりしながら延々と

まわりつづけるわけです

から、いつかは人間として

生まれてきたときに殺され

たり、大ケガをさせられ

たりするような目にあう

こともあるでしょう。

これがカルマによる不幸

や災難というわけです。

ですから、

人間として生まれてくる

ことができた、この大

チャンスに一気にカルマ

を清算してしまうことが

望ましいのです。