これから、頑張って行こうとしていた矢先の、
まさかの「コンビ解消」
普通なら、お先真っ暗といった感じだが、不思議とそんな気持ちにはならなかった
それは、最初のライヴで優勝出来た少しの自信と、
自分達の考えた事で人が笑う、この快楽に魅了されていたからだと思う。
もちろん藤代君とも、仲違いする事なく
むしろ、これからもお互い協力出来る事はやっていこうという関係になっていた。
そんな中で行われた
第2回目のダイナマイトショー
コンビでなくなった僕は、このライヴで前説をする事になった

僕はそこで
人前で一人で話す事がいかに大変なのか知ることになる。
3分くらいでライヴの主旨説明、注意事項、そこに少し笑いの要素をたして、会場をあたためる
たった、これだけのことなのに
その3分がとてつもなく長く感じて
終わった時には汗をびっしょりかいていた

第2回のダイナマイトショーでは、もちろんウドちゃんもピンでネタをやっていた

今回はオリジナルのネタようだった
し、しかし、いかんせん大切なセリフが聞きとりづらい
ウドちゃんには誰か通訳してあげる人が必要だな

打ち上げではまさに、その話しになった
誰か、ウドちゃんをコントロール出来る人がいればなぁ

そうだ

天野君、一回組んでみたら?
ライヴスタッフだった、コラムニストの山中伊知郎さんが言った。
えっ?僕ですか?
まぁ、ウドちゃんは、僕も気になる存在ではありますが、、、
でも、ウドちゃんの気持ちもありますし
いいじゃない、一回試しでやってみれば
は、はぁ
ウドちゃんのリアクションを見ると、実に神妙な顔をしていた。
しかし、僕には、ガッツ石松が2ケタの足し算を考えてるようにしか見えなかった
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