昨日は、何年振り?かで、さいつなでドボンと沈めてみた。
かっては、この断崖の際で、御法度の伊勢海老が上がったこともあった。
かっては見張り小屋のあったという先端の<見張りの松>は、
潮風に身を曲げて頑張っている。
少し奥まったところで、若いビャクシンが実をつけていた。
このさいつなの断崖を、爺は<さいつなの石庭>と名付けている。
溶岩の隙間に根を下ろした松・シャリンバイ・トベラが、見張りの松
とともに、盆栽の見本のような景色を作っている。
この<さいつな>の先端20~30mほどには、まだ多くの松が
生えていたが、2013年10月15日の26号台風の大波で、
ほとんど塩害で枯れてしまった。
26号台風では、橋立の大淀・小淀の節理の潮溜まりも
すっかり水没した。
さいつなを襲った大波は、15m~20mの高さの
さいつなの岩壁よりさらに10mあまり凌駕して、
20m~30m奥の松に襲い掛かった。
・・・このあと、これほどの強烈な<沿岸台風>の
遭遇していない。
我が磯の15m~20mの岩壁は、大波・津波には
<鉄壁の自然の要塞>ではあるが、最近では
「・・・川・海に近付くな。」という「警報」を守って、
直後の磯に近付いていない。
松・トベラ・シャリンバイは、そんな波・潮風のなかでも生き残る
術をしっている。
幹を折られても、溶岩の間に根がのこり、また芽を出すようだ。
爺のドボン漁の指定席=石庭の北東側に溶岩の上に出来た一坪ほどの天水池がある。
夏の渇水期でも水は枯れない。
まだオタマジャクシの姿は見えなかったが、水辺に赤とんぼが羽を乾かしていた。
爺が、釣り道具を置く溶岩の上だ。
腹部の幅のあるショウジョウトンボの雌のようだ。
(カメラを構えて寄っても逃げないから、羽化したばかりのようにみえる。)