先日 釣り散歩の帰りに溶岩崖をふと見上げると、安山岩質の岸壁の

表情が、いつもと違って見えた。

      10数年前にこの地に来て、伊豆の大地・ジオの勉強を始めてから

   この溶岩岸壁を見直した頃から、<伊豆大島・海を見つめる酋長の顔>と

   勝手な命名をしている。

   ・・・頭に赤いバンダナ、あるいは赤い鳥の羽根を並べた鉢巻きをした

     インディアンの酋長の顔・・・呼んでいる。

   ・・・溶岩は、安山岩あるいは玄武岩質と学んだ。

     表層の赤いバンダナの部分は、火山灰・軽石の積もったクリンカーで

     鉄分が酸化して赤くなっている。

   

 

   最近 この酋長が、若い家来を伴っているように見えてきた。

 

   

 

   日の出の写真を撮りに来た観光客と朝日を受けた岸壁の写真があるが、

   それにもはっきり浮き上がっている。

 

 

     

 

           

 

   そんなふうに溶岩の表情を眺めていると、隣の岸壁には、酋長の引き連れる

   <馬の顔>も見える。

 

       

 

   ジオの学習で学んだことは、酋長の顔を見つけることでなく、これが4000年前の

   大室山から流出した溶岩流だということだ。

   10年ほど続いた噴火で、3億8千万トンの溶岩と1億3千万とんの火山灰を噴出し

   3km離れたこの八幡野の沿岸で50cm積った。

   

   この岸壁も一度に出来たものでなく、幾度かの溶岩流が積み重なっているように見える。

   一番下は、<柱状節理のスカート>のように見えるが、橋立の磯の節理畳をつくっている

   溶岩流とは、別の流れのように思える。

 

   その節理のスカートにも中央に溝のような滑らかさが崩れた部分があり、これは

   ほんの短い間隔で流れ、重なった溶岩流の思える。

   その上は、<板状節理>のような水平の亀裂のある溶岩が重なっている。

   これは<水平方向から冷やされて縦の亀裂=柱状節理>でなく、雨あるいは

   波を被って、<上部から冷えて横の亀裂=板状節理>になっている。

   ・・・すべて素人地質学だが、、、かなり時間差のある別の溶岩流だ。

 

   その上にまた2mほどの流れがあり、上層部1m位は火山灰・軽石・噴石の塊だ。

   <4000年前・約10年続いた大室山火山>のようだが、、、磯にもその10年の

   年輪が刻まれているようだ。