猛暑の中の講座が土曜・日曜と続いた。

昔の仲間達とのシーズン楽しみのコンペがあったが、「伊豆の勉強・一番大事な日」と断ってあった。

土曜日は座学。先生のテーマは、先生の提案する「伊豆ジオパークのテーマ」についてだった。

伊豆新聞に掲載中の五つのテーマについて、学術的な説明があった。

1.本州に衝突した南洋の火山島
   移動と衝突を語る各種の証拠

2.海底火山群としてのルーツ
   各所に残る海底噴火の証拠と火山の根

3.陸化後に並び立つ大型火山群
   伊豆の地形の屋台骨をつくる大型火山群

4.生きている伊豆の大地
   多種多様の地形と造形をもたらし、現在も活動中の火山の集合体「伊豆東部火山群」
   地殻変動と活断層によって姿を変えてゆく大地

5.変動する大地と共に生きてきた人々の知恵と文化
   地形・噴出物・鉱床・地熱・水の利用と活用
   防災・減災への先進的取り組み

ジオパーク認証までには、これらのテーマごとにその証拠となるジオサイトの整備とそれらを基に展開

する観光事業展開など半島全体の組織造りが必要だろう。

        1,000万年~2,000万年前の「南の火山島」の証拠を
        衝突の前線の丹沢山系だけでなく、西伊豆仁科層群
        ・湯ヶ島層群から門田先生等が発掘されている。

        東伊豆・大室山の溶岩台地=「ごく最近・4,000年前に
        誕生した台地にに住む」と、、、伊豆全体が新しい半島と
        錯覚していた。西伊豆のには、2,000万年という桁違いの・
        ・・南の海底火山時代の地層が露出している。
        その証拠を目の当りにすると感動だった。
        今まで堂ヶ島を訪れても「海辺に浮かぶ美しい島の景観」
        という認識しかなかった。
        

        小山先生は「大地の意味を知って生きることは楽しい。」
        と説く。これが真理を究めることの喜びなのだろう。
        日曜日の西伊豆ツアーは、先生の取って置きの喜びを
        少し分けていただいた旅だった。これを「みんなに分け
        与える」ことが「ジオパーク」の運動のようだ。

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