https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2022/10/report_170130.pdf

アルゼンチン経済の現状と今後の展望

三菱UFJリサーチ 調査部 堀江正人

2017.1.30


上の3ページ目の冒頭に、アルゼンチン経済の凋落の原因が書かれている。


第二次世界大戦後のアルゼンチンでは、…労働者向けの人気取りの色彩が濃いポピュリズム的な政策を採り、それが、アルゼンチン経済の凋落を招く原因となった。



三菱UFJを2020年7月に辞職した石丸伸二氏は南米も担当して出張で南米を回っていたという。石丸氏はリアルタイムでこの記事を必ず読んで影響をうけていたはずである。





著者の堀江氏は石丸氏の大先輩にあたる。もう60代中盤で石丸氏より20才以上年上か。


 石丸氏は経済に対する政治の重要性と、人気取り政策が経済に悪影響となる事を深く認識していたと思われる。


 石丸氏が有権者や市民に媚びない事や、人気取りのばら撒きや政治屋を嫌悪する原点はここにあると思われる。


 故郷安芸高田市の市長と議長が汚職事件を起こしたことに心を痛めたのにはそれなりの経緯がある。


 2023年11月にアルゼンチン大統領選でハビエル ミレイ氏が当選した。経済学者出身で右派である。

 

 長らく左派が長期政権を持ってきた。それが右派にふれたということだ。



 今後日本が人口減少を続けると、経済は弱まり、以下のふたつの道が考えられる。


(1)福祉を減らして緊縮財政


(2)福祉を手厚くするが10年単位でハイパーインフレーション(一年で通貨価値1/50とか)や財政破綻をして国際社会から貿易相手国にされなくなる。


実際にはこの二つを行ったり来たりするのかもしれない。


(関連記事)