(過去記事1)の続き
通信教育で統計的有意なのは,
(進学校,中堅校)*(男,女)
の組み合わせ4とおりのうち,
進学校*女子
の一通りだけである.
ここで,ははーん.進学校を狙うような真面目な女子だけが,まじめに通信教育をやって効果がでてくるんだな,
と分かる.
不真面目な子はそもそも通信教育は金払ってるだけで実際まじめにやっていないんだな.
そんな真面目な子なら,通信教育やってなければ市販の参考書買ってでもやるだろうな,
と想像つく.
本当は,真面目な子どうし,不真面目な子どうしでカテゴリー分けしないと詳しく分からなかった.
眞田論文p74表5(通信教育経験..分析)
を見ると分かるが,
通信教育経験に,偶然率0.1%という強く統計的有意に働くのが,
女子の大卒希望有無である.
なんのことは無い,
15才時点で大卒以上を希望する真面目な女子が通信教育を経験し,進学校合格している
わけだ.
男子の大卒希望度も通信教育経験に(統計的有意に)通信教育をする傾向にあるが,女子ほどではない.
なーんだ.家庭教師とか通信教育とか,関係なく,
単に,15才時点で大卒を希望する人が,進学校に合格している
というだけの事である.
本当は,大卒希望度は,傾向スコア法の過程で,家庭教師・通信教育経験と分離出来ていなければならないのだが,C統計量が下限0.5に近いことからも分かるように,抜け切れていないのである.
表3-5を見て思うのは,
塾・家庭教師・通信教育のどれも,親の学歴との相関は男女で3*2=6通り,どれも統計的有意な値が出ていないことである.
暮らし向きが良いから家庭教師つけよう,というのはあっても,
高学歴な親ほど塾・家庭教師・通信教育を子に経験させよう,という傾向は無い
と言える(正確には,傾向があるとは,統計的有意には言えない.)
最後に塾を見る.
続く.
(過去記事1)