(過去記事1)で,
出生率の厚生労働省の統計調査発表の新聞記事で,
見出しにそれとなく憶測を紛れ込ませ,
記事本文ではその憶測を当然の根拠化のように一文いれただけだったことを書いて批判した.
新聞記者個人の推測と意見の記事として理由と分析も含めて書くなら良いのだけれど,
統計調査の数値だけの結果発表の記事で,厚生労働省が発表していない意見を
まぎれこませるのは,わざとやっているのであれば悪質だし,
息をするようにそんなことが出来てしまうのであればヤバイ奴だ.
おそらく後者なんだろうな.新聞記者はいろんなところでそうやっている.
だいたいの忙しい大衆はその雰囲気に騙される.見出ししか読んでなかったりする.
その新聞では,日本全体と東京都の合計特殊出生率が低い理由として
東京一極集中と生活コスト高
をあげているが,見出しに書いておきながら,本文ではちょろっと一文まぎれこませてるだけなんだよね.
客観的で公正な記事とは言えない.
政府が出生率低下を発表ー独身のヤフコメ民が主因
とでも書いたらどうかね?
そして本文でその論拠も何も書かなかったら.
こういうのをプロパガンダという.
で,新聞記者の問題点はここまでとして,
ヤフコメなんか見てると,やっぱり少子化の原因は政府でなくてこういう人たちだと思う.
マスコミもそうなんだけど,
少子化がすすむことを防止しようとはおそらく本心では考えていない.
何か,それをもって政治的意図を狙っている.
あるいは子供一人以下か子無しか独身のひとたちがコンプレックスをもっていて
むしろ若い世代へ子供を多く作らないように仕向けて,さらに少子化がすすむことをなんとも思っていない
なにか滅びの思想にとりつかれているように感じる.
上野千鶴子もそうなんだけど,自分が生きている間だけは少子化がすすんでも金だけ持っていればなんとかなるだろうと
いう逃げ切り型の戦略をとっている.食い止めようという意思は恐らくない.
むしろ出生率が大きくなることを恐れているんじゃないかとまで思う.
中学受験熱は少子化で(大学受験熱と同様)沈静化するのは必然で実際すでに東京都では受験者数減なのに,中学受験熱がおさまらないと主張したい塾・私立中・マスコミなんかが,中学受験熱をあおる記事しか書かない.
出生率にしても2005年が底で,それ以降あがってきていたのに,あがってきている最中は決して上がったとは大々的には書かない.下がっているときだけ書く.大手マスコミがどこも同じ動きなんだよね.国家的プロパガンダ.
少子化の原因については次回書く.
(過去記事1)