2024年6月5日(水)19:47配信 読売新聞オンライン

東京の合計特殊出生率が初の「1」割れ…続く一極集中に生活コスト高、少子化と人口減少が加速

 

 

うーん.いつものことだけど,それとなく嘘を紛れ込ませる新聞.

いや,6月5日厚生労働省が2023年の人口動態統計(概数)を出して,その記事

以下のサイトのことね.

 

 

これは政府が数字を出しただけの話.

 

政府発表資料のどこにも一極集中と生活コスト高の話は書いていない.

 

それって読売新聞さんのたんなる感想・憶測ですよね.それを見出しに使っている.

 

合計特殊出生率は,各都道府県で,

p(x):=(x才の母から生まれた子の数)÷(x才の女性の人口)

として,

p(15)+p(16)+...+p(49)

を計算した数値がそれぞれの都道府県の合計特殊出生率

(今回の統計では厳密には5年齢ごとに計算するという簡略化をしてるが近似的には同じ)

 

 だから東京都の合計特殊出生率が低いのは驚くに値しない.

もともと子供をたくさん産みたいとは考えていない女が地方から東京へ来ているのだ.

 あるいは子どもがいないまま年くって地元に居心地が悪かったり、家庭生活以外に目標を持った女性らが都会へやってくる。

 たくさん女性が東京へ来ても比率なので合計特殊出生率は低くなる.

 東京で出会った若い夫婦が第一子産んでからあるいは産む前に郊外で家を買って出て行って都外で第二子第三子を産んでも東京都ではカウントされない、

 

地方で10代後半,20代前半の女性のうち,子供を沢山ほしいという女性は既に愛する人がいて東京には越してこないだろう.

恋愛する相手がいない・子供を生む事を考えていない人が東京へ来ているわけだ.

 

生活コストとの関係はこの統計からは分からないし,発表資料にも書いていない.

 

 見出ししか見ない人って結構いると思う.

 

 何の根拠もなく自説を乗っけるのはやめようよ.根拠あるなら根拠をそこに書かなければならない.政府はそんなこと言ってないんだから.あたかも客観的事実かのように書くのはプロパガンダ.

 

 

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