成田悠輔氏(39)(1985-)が司会のテレビ番組に俳優舘ひろし(74)(1950.3-)が出演した。
マイルールを聞かれると舘ひろしは、遅刻しないことと答え、成田氏が毎回マイルド遅刻すると答えると、舘ひろしはきつく叱る。よくないですね。直そうとは思わないのですか?と。
発達障害中学生 対 古いスパルタ中学教師みたい。
ヤフーコメントでは舘ひろし賛成派が多かった気がする。遅刻する人への批判が厳しい。
分かるよ。私も昔はそうだった。
舘ひろしは子供がいないらしいが、子供を複数持って発達障害児も育てていたら人生観は変わっていたと思う。
舘ひろしは1950何生まれ。携帯電話が普及して普及率5割を変えたとき、50才だった。かたや成田氏は15才。
携帯電話普及前までは待ち合わせ場所で待っていても相手があとどのくらいでくるのか分からない。そもそも完全に忘れているのかもしれず待っていた。あと10分で来ると分かってて待つのと、あと一分でくるのか、それとも今日は会えないのか、トイレにも行けずに待ち合わせ場所で立って待つストレスは相当なものだ。
今は遅れそうなら何分遅れそうか事前に連絡できる。
技術の散歩で待ち合わせ方法もストレスも変わった。
携帯電話の登場前には教師たちは遅刻しないことを厳格に教えていてそれが正義だと思っていたろう。
しかし今はその重要度も薄れた。
一二度遅刻しないことの重要性を言うくらいなら良いが、それで虐めや虐待、人権侵害につながる方が怖い。
成田氏は中学受験した意味はあったと思う。適性もあったのだろう。睡眠障害で麻布中高は不登校だったらしいが、そういった障害について教員らに理解があったのではないだろうか。
もっとも四半世紀前は発達障害という概念は普及してなかったから、はっきり障害という認識はなかったのかもしれないが、麻布中学では似たような類型が知られていたのかもしれない。四半世紀前の普通の公立中学だったら、無理解な教師だらけだったろう。いや公立私立に限らないか。(過去記事1)の例もあったし。
小中高は軍隊のやり方を模倣して作られたから、遅刻とか発達障害系には厳しい。内申点のとりかたとか見てると、遅刻しないとか、提出物を期限までに出すとか、発達障害児を排除する目的のために作られているよう。
成田氏もセンター試験には遅刻していないのだろう。ある種の発達障害者は、日々のことではなく非日常的な一発勝負に強い。
日本の一発勝負的入試制度があったから成田氏はやってこれたわけで、内申点重視で大学入試やる多くの国では厳しかったろう。
(過去記事1)