多く行われているようだが、これは問題なのではなかろうか。
塾に通わない生徒もいる中、情報の不公平さという点で大きな問題がある。
そもそも何故に私立中学入試では、中学校の履修内容から出題してはいけないのか?
それは、もしそんなことをすれば、中学入試のために小学校以外の教育機関、塾などへ通わなければならなくなり、公平性が保てなくなるからである。
だから中学で履修内容の方程式の問題でも、方程式を使わなくても取れるような苦肉の特殊算問題を出題するわけだ。
しかし、現状はその根幹が忘れ去られている。四谷大塚予習シリーズなど民間の塾のテキストから出題されるような形になっている。
上は共立女子中学の塾対象説明会。しかもwebでやるそうだ。
webでやるなら塾対象と言わず、すべて公開すべきだ。あるいは事後でも録画を公開するなどすべきだ。
保護者対象の説明会と同一である確証はない。
例えていうなら、
競馬で馬主が馬券予想屋対象の馬の状況説明会やってるようなもの。
昔は東大はじめ国立大学教員が駿台予備校など大学受験予備校でアルバイトをしていた。早くとも1960年代とかまではそうだった。今は国立大学教員が民間の予備校で講師のアルバイトをすることは無い。
少子化で定員割れもある中学入試の実情で各学校も大変なのは分かるが、これを文科省が放置するのはどうか。
民間の自助努力ではどうにもならない。
中国では民間の塾は違法になった。これで中国の国際競争力は上がるだろう。
これが塾と私立学校との癒着の温床になる(過去記事1)。
(過去記事1)