(過去記事1)で

実質倍率高い学校ほどレベル低い

と書いた.

 書いていた時は知らなかったけれど,

5年も前に同じことを書いているブログをみつけた.

それがn-polanyiさんの以下の二つの記事.

 

 

 

上の記事はwikiでも引用されている.

 

 

2018年度2月1日入試で

合格率50%偏差値では,

 

慶応普通(54.2)>駒場東邦(52.2)

 

であるのに,

駒場東邦の倍率が低いため(高い・の誤記ではない),

合格者平均偏差値では,

 

慶応普通(56.6)<駒場東邦(57.5)

 

だということです.

 これは(過去記事1)の考察と同じですね.

n-polanyiさんは次のように書いています.

中高一貫校になにを求めるかはご家庭それぞれかと思いますが、優秀な同級生、先輩がいることが大きいかと思います。そういう意味では、入試難易度の50%偏差値より合格者平均偏差値(本当は進学者平均偏差値ですが)を重視すべきだと思います。その観点からいうと、駒東はある意味、お買い得な学校といえます(入試自体も充分難関ですが、それ以上にお得という意味)。
怖いのは、合格者平均偏差値はあまり注目されないので、塾が前面に出す偏差値である50%(あるいは80%)偏差値が一人歩きしがちだということです。

 

 全くの同感です.

 おまえ(過去記事2)で50%重要性をうたっていたじゃないか!気が変わったのか,

と言われそうですが,(過去記事2)では”合格可能性”について論じていました.あくまで

その学校に合格できるかどうかを考える基準としては50%偏差値を大手塾は精緻に計算して公表するべきだ,

という主張でした.

 意図的な操作を加えた怪しげな80%偏差値でなく,正確な50%偏差値を大手塾が提供してくれれば,受験生はそれで合格可能性についてより正確に知れるということです.

 それが与えられたうえでの受験校選びを受験生がする段階においては,合格可能性だけで決めるのはおかしいわけです.

自分の偏差値からして合格率80%の学校と合格率50%の学校では,後者の方が進学者のレベルが高いとは必ずしも言えないわけですから。更に実質倍率が高いと更にレベルが高いと勘違いしやすいですが,実質倍率が高いほどレベルは低い,というパラドキシカルな現象を注意すべきだ,という話を書いたのが(過去記事1)でした.

 

 

(過去記事1)

 

 

(過去記事2)