人というか動物には二つのタイプがあると思う。

(1)近しい人をまず信用してみる。その範囲で冒険もしてみる。それから近しい人を疑ってみる。

(2)近しい人をまず疑ってみる。あまり冒険せずに保守的にすごす。それでも怖いことがなければ、近しい人を信用してみる。


 つまりは、
まず信用してから次に疑う(反抗期)
まず疑ってから次に信用

定型発達は前者だ。だから言葉を覚えるのが早い。文字を覚えるのも早い。それで本も読めて知識も広がる。

自閉症児は後者だ。だから言葉が遅れる。文字を読むのも遅れる。本も読まないから入ってくる情報量が少ない。

 ウィスクなどの知能検査は定型発達を基準に作られていて、年齢が上がるごとに試される知識量が増える。
 だから自閉症児は知能指数が低く出ることが多い。

 知能を測る上で言語は大きなウェイトを占める。言語以外のパズルのような知覚テストや作業記憶テストにしろ、結局は言語で問題を出し、回答も言語であることが多いので、言語に影響を受ける。

 また言語は幼少期でないとネイティブ並には身につかない。

 人が7-10万年前に喉の形状が変化し、言語を獲得するまではどちらの戦略も特性の違いにはなれど優劣にはならなかったのかもしれない。
 
 150年前まで識字率が半分未満だった時代までは読字障害、書字障害は問題にならなかった。

 約百年ほど前、1920-30年代、新聞社が台頭してきてその部数を売るためのコンテンツとして将棋や野球がプロとして成立し出した。将棋がプロ化しているのは日本だけであり、野球がプロ化してるのは一部の国だけである。
藤井聡太の年俸は2億円超で、大谷翔平は百億円だという。
 将棋も野球も無かったら2人とも平凡な人だったろう。
 ともにとても特殊な技術だから。奨励会を脱会してもその後の進路は様々である。

 
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